10月28日(月) 4:20
いくつかの異なる会社が映画館を運営しているため、鑑賞中などのマナーは映画館によって細かな違いがありますが、基本的にはほとんど同じです。運営会社を問わず、初見でどの映画館を利用してもマナーの面で問題なく過ごせるのは、共通のマナーが利用客の間で浸透しているからであると考えられます。
大手映画館における、映画の鑑賞マナーは以下の通りです。
●他店からの飲食物の持ち込みは禁止
●上映中は携帯電話の電源を切る
●劇場内は禁煙
●上映中の会話は禁止
●ゴミの回収への協力
●上映中の写真撮影や録音の禁止
●時間にゆとりを持った行動
●条例に基づき、夜間における18歳未満の入場
●割引利用時の身分証の提示
他店からの飲食物の持ち込みが禁止されている以上、上映中に持ち込んだ飲み物を飲むことは推奨されていません。
映画館によってドリンクの値段は異なりますが、SサイズやMサイズは1杯300円から400円ほどが相場といえます。Lサイズであれば、400円を超えるでしょう。
スーパーなどと比較して価格が高めに設定されているコンビニや自動販売機でペットボトル飲料を購入しても、かかる金額は500mlで150円前後でしょう。商品によって価格幅がありますが、200円を超えることはほとんどなく、映画館で販売されるドリンクの半分ほどの価格です。
ペットボトル飲料はスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどでで購入すればもっと安価に購入できます。また、コンビニでもプライベートブランドの商品であれば、100円前後で購入可能です。
全ての映画館が該当するとは言い切れませんが、映画館で販売されているドリンクのメーカーはペットボトルや缶の飲料でも知られている一般的なメーカーのものです。つまり、映画館のドリンクが高い理由は製法や原材料などによるものではないといえるでしょう。
映画館のドリンクが高い理由には、以下が考えられます。
●映画館の利益向上のため
●ゴミ処理を円滑に行うため
●食品トラブルから利用客を守るため
映画館はさまざまな利益によって成り立っています。チケットやグッズの売上はもちろん、売店での飲食物の売上も映画館を支える収入の一部です。
映画館では上映後にゴミの回収を行ってもらえますが、飲食物の持ち込みを禁止している以上、回収するのは映画館で提供されている容器のみであるため、回収および処理がスムーズにできるようになります。
仮に持ち込みが可能だった場合は飲み物だけでも紙製の容器のほかにペットボトルや缶などのゴミが出ることが予想されます。これでは映画館側は分別と処理に多大なコストがかかり、利用客側は混雑によりスムーズな退店ができなくなるでしょう。
ただし、ゴミにしないからといって、飲食物の持ち込みや飲み食いが容認されるわけではありません。根本的に禁止されている点は誤解しないようにしましょう。
飲食物が原因で食中毒やアレルギーなどのトラブルが発生した場合、外部から持ち込んだものを口にしていると原因の特定や対応に遅れが生じる可能性があります。また、責任の所在も不透明になってしまうでしょう。売店で販売されているものだけを口にしていれば、原因の飲食物を特定しやすいため、結果的に利用客を守ることに繋がります。
映画の上映中に持ち込んだ飲食物を口にするのはもちろん、持ち込むこと自体が禁止されています。この理由にはルールやマナーといった観点だけでなく、映画館の利益や利用客をトラブルから守る意味合いもあります。
イオン株式会社AEON CINEMA 販売情報 フード&ドリンク
株式会社ローソン・ユナイテッドシネマフード&ドリンク
株式会社セブン&アイ・ホールディングスセブンプレミアム ペットボトル飲料の商品
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
■関連記事
【要注意】「料金が未払いです」→「どうせ架空請求」と無視してたらまさかの「放置NG」だった!?