10月28日(月) 3:50
お小遣いの設定額は各家庭の経済事情によって異なりますが、一般的には手取り月収の15%〜25%ほどにするとよいといわれています。
会社員の手取り月収は収入のおよそ8割といわれており、世帯年収600万円なら、手取りでおよそ1ヶ月40万円です。この金額からお小遣いの目安を計算すると、「40万円×15%〜25%」で6万円〜10万円になります。
ただし、この金額は夫婦2人分のお小遣いです。実際に自分のお小遣いに換算すると、折半した場合は3万円〜5万円です。手取り月収に対するお小遣いとしては平均的といえるでしょう。
一方、家族構成や生活水準によって自由に使える金額は異なります。例えば、家庭に子どもがいるかどうかで毎月の生活費は大きく異なります。また、子どもが未就学児か高校生かによっても、毎月の支出は大きく変わるでしょう。
月4万円のお小遣いが少ないと感じる方もいるかもしれませんが、実際の家計はギリギリの可能性もあります。パートナーにお小遣いの相談をする際は、事前に家計の収支バランスを聞いてみましょう。
SBI新生銀行が実施した「2023年の会社員のお小遣い調査」によると、男性会社員の毎月の平均お小遣い額は4万557円で、前年と比べて1915円増加していました。女性会社員の場合は3万5001円で、前年比で1723円の増加です。
一方、未婚の男性会社員の場合は自由に使えるお小遣いが4万7484円です。また、既婚者で子どもがいない共働き世帯では4万437円で、既婚者で子どもがいる共働き世帯は3万6772円でした。世帯の家族構成などによって自由に使えるお金は大きく変わることが分かります。
お小遣いの増額が厳しければ、現状のお小遣いでやりくりするしかありません。SBI新生銀行の同調査によると、男性会社員の節約実施率は、表1の通りでした。
表1
昼食費を安くするように努力している | 35.9% |
外で飲む回数を減らしている | 28.0% |
水筒を持参するようにしている | 26.0% |
衝動買いをしないようにしている | 24.4% |
弁当を持参するようにしている | 23.8% |
少し遠くても歩くようにしている | 22.0% |
タクシーなどに乗らないようにしている | 19.0% |
ネット通販やバーゲンなどで価格が安いものを買うようにしている | 17.4% |
※SBI新生銀行「2023年の会社員のお小遣い調査」より筆者作成
全体の割合としては、毎日のランチ代や飲み会の回数を調節して節約しようと考える方が多いようです。
世帯年収600万円であれば、お小遣い4万円は平均的な金額だといえるでしょう。もしお小遣いが足りず、家計の状況から増額アップが難しいなら、お小遣いの使い道をリストアップして、無駄な費用がないか見直してみましょう。弁当を持参したり衝動買いをやめたりするなどの対策によって、支出額を減らせる可能性もあります。
SBI新生銀行 2023年の会社員のお小遣い調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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