藤田寛之が米シニアツアーの来季シード獲得メンバー入りに「いまは信じられない気持ち」

藤田寛之が米シニアツアーの最終戦に滑り込み(撮影:GettyImages)

藤田寛之が米シニアツアーの来季シード獲得メンバー入りに「いまは信じられない気持ち」

10月28日(月) 12:30

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<シモンズ・バンク選手権最終日◇27日◇プレザント・バレーカントリークラブ(米アーカンソー州)◇7101ヤード・パー72>

PGAツアーチャンピオンズ(米国男子シニアツアー)のプレーオフ第2戦を3位タイで終えた藤田寛之が、来季のツアーメンバー入りを果たした。「本当にうれしい。いまはちょっと信じられない気持ちです」と喜びの声をあげた。



藤田寛之を支えるクラブ14本【写真】


ランキング51位で臨んだ第2戦は最終日に「68」と伸ばすと、トータル14アンダー・3位タイで終えた。これでランキングは32位に浮上し、上位36人のみが出場できる最終戦「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」(11月7~10日、米アリゾナ州・フェニックスCC)へ進出。それと同時に、来季のフル出場権も得る快挙となった。

以前は青木功、尾崎直道、井戸木鴻樹らがシード選手として戦った米シニアツアー。ベルンハルト・ランガー(ドイツ)、アーニー・エルス(南アフリカ)、ビジェイ・シン(フィジー)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)と歴代のメジャーチャンピオンがずらりと名を連ねる超豪華なツアーで、そのメンバーになるのは“超”狭き門でもある。

例えば、PGAツアーからは5ポイント(メジャー勝利が3ポイント、レギュラー大会勝利が1ポイント)以上が条件で、最終予選会からシード権を得られるのは5選手のみ。

藤田は6月に開催された「全米シニアオープン」に出場し、単独トップに立っていた最終ラウンドは悪天候のために月曜日に持ち越し。流れが変わり、プレーオフにもつれ込んだものの、メジャー初制覇にはわずかに届かなかった。

千載一遇のチャンスを逃してしまったが、その一方で、「今年のシニアオープンが良かった。その権利でこのプレーオフのチャンスをもらえるだけでもうれしかった」と、米シニアツアーのプレーオフへの出場資格を得た。

最終まで勝ち進めば来季は米ツアーという緊張の戦いの中で、今大会は優勝争いを演じた。「相手のポイントはできるだけ気にしないで、自分ができるだけ良いスコアで回ることだけを考えた」と、ひたむきなプレーを続けたという。

メンバーとして臨む2025年は「出られる試合は全部出たい!」と意欲満々。だがその前に、1週間のオフを経て最終戦が待っている。「めちゃくちゃ楽しみです」と満面の笑みだった。(文・武川玲子=米国在住)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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