10月27日(日) 2:20
警視庁が公表している「令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、東京都内で起こった犯罪は、軽犯罪から凶悪犯罪までを含めて8万9098件でした。そのうち、6万5874件は東京都23区内で起こっています。
東京都23区のうち、犯罪件数が少ない上位5区と犯罪件数は以下の通りです。
1位:文京区1104件
2位:荒川区1326件
3位:目黒区1346件
4位:中央区1828件
5位:中野区1976件
犯罪件数は人口の多さにも多少左右されるため、上位に入っていない地区でも治安がよい可能性はあります。上記の数値はあくまでも、参考としてとらえてください。
株式会社LIFULLによると、令和6年10月25日時点での、東京都23区内「ワンルーム・1K・1DK」の家賃相場は以下の通りです(家賃が低い順番に並べています)。
●足立区:7万3700円
●葛飾区:7万4300円
●江戸川区:7万6600円
●練馬区:7万7000円
●板橋区:8万3800円
●杉並区:8万5000円
●北区:8万7300円
●荒川区:8万8700円
●大田区:8万9900円
●中野区:9万300円
●世田谷区:9万6800円
●墨田区:10万800円
●豊島区:10万2000円
●品川区:10万3700円
●江東区:10万5200円
●文京区:10万6800円
●台東区:11万2700円
●目黒区:11万5800円
●新宿区:11万9000円
●中央区:12万4200円
●渋谷区:12万6100円
●港区:13万4900円
●千代田区:14万1400円
犯罪件数がもっとも少ない文京区では、家賃相場が10万円を超えており、最安値の足立区に比べて3万円以上高くなっています。ただし先述したように、上記の価格はあくまでも「家賃相場」であるため、参考値としましょう。
どの区にもいえることですが、家賃が安いからといって安全面をおろそかにすると、後悔するかもしれません。少し家賃が高いと感じる場合は親から援助してもらうなどして、安全面に配慮した物件選びをすることが大切です。
エリアの犯罪状況が気になるときは、警視庁が提供する「犯罪情報マップ」を確認しましょう。ひったくりや車上ねらいなど、東京都の各地域における犯罪状況をマップ上でチェックできます。東京で暮らす際に、候補エリアで犯罪件数が多い場合は、住むのを避けた方がよいでしょう。
また、帰る時間帯が遅くなりやすい場合は、街灯の多さもチェックすべきポイントです。明るい場所よりも暗い場所の方が人通りも少なく、犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。暗い時間に様子を見る際には、安全面を考慮して親や知り合いと一緒に歩くようにしましょう。
また、賃貸物件のセキュリティー対策も重要です。防犯カメラが多く設置されていたり、オートロックが採用されていたりする物件であれば、セキュリティーレベルが高いといえるでしょう。また、モニター付きのインターホンだと、相手の顔を確かめられます。
家賃の安さを優先すると、こうした設備が整っていないケースが少なくありません。安さも重要ですが、まずは、セキュリティー面が充実していることを前提としたうえで、なるべく安い賃貸物件を探しましょう。
東京都23区のうち、犯罪件数がもっとも少ない区は文京区でした。しかし、文京区の家賃相場をほかの区と比較すると、もっとも安い足立区よりも3万円以上高くなっています。
しかし、犯罪に巻き込まれることを考えれば、多少家賃が高くても安全な場所を選ぶ方が安心です。住む場所を決める時点で、エリアや物件の安全性を確認した方がよいでしょう。
警視庁の「犯罪情報マップ」を活用したり、賃貸物件のセキュリティーレベルをチェックしたりしてから物件を決めると、安心して暮らせます。
警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 年計(平成21年から令和5年) 令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
株式会社LIFULL 不動産・住宅情報サイト【LIFULL HOME’S/ライフルホームズ】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
■関連記事
【要注意】「料金が未払いです」→「どうせ架空請求」と無視してたらまさかの「放置NG」だった!?