10月27日(日) 0:10
東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合、約36リットルの水が使われるそうです。1時間流しっぱなしにした場合は約720リットル、12時間流すと約8640リットルの水が使われる計算です。1リットルあたりの水道代を0.24円とした場合、かかった水道料金の目安は、1時間の場合は約173円、12時間の場合は約2074円です。
シャワーの種類が節水タイプであったり、使用した水量が少なかったりすると、もう少し安くなる場合もあります。ただし目安として、12時間流しっぱなしにすると2000円程度は水道料金がかかると考えておきましょう。
シャワーを使うためには、水を温めるガス料金も必要です。ガス料金は、以下の計算式で求められます。
「上昇させる温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」
今回は、上昇温度を20度、水量は1時間あたり720リットル、発熱量を1万750キロカロリー、熱効率を80%、ガス代単価を130.46円で計算してみましょう。シャワーを1時間流しっぱなしにすると約218円、12時間の場合は約2621円のガス代がかかります。
ただしガスメーターには、長時間一定量のガスが流れた際に異常を検知し、自動的にストップとなる機能が設定されているケースも少なくありません。そのため、ガス代に関しては、高額請求される可能性は低くなるでしょう。
ここからは、シャワーの料金を節約する方法をいくつかご紹介します。節約方法によっては、流しっぱなしにした場合の水道料金を節約することも可能です。
●節水シャワーヘッドを利用する
●こまめにシャワーを止める習慣をつける
それぞれについて、ご紹介します。
「節水シャワーヘッド」とは、シャワーの勢いを強める効果があるシャワーヘッドのことです。水の使用量を減らしながら、シャワーの勢いを強くしてくれるため、水道代やガス代の節約につながります。
節水シャワーヘッドは、種類にもよりますが、約20~60%の節水効果が期待できます。使用する水量が減れば、その分ガス代(電気代)も節約可能です。
家庭で使用しているシャワーヘッドが取り外し可能かどうかにもよりますが、1万円程度で買える商品もあるため、試してみてもよいでしょう。
シャワーの料金を節約するためには、こまめに止める習慣をつけるのも有効です。お風呂では、ついついシャワーを止めずに流しっぱなしにしがちです。
シャワーを適宜止める習慣をつけると、うっかり流しっぱなしにするリスクを減らせるでしょう。
うっかりシャワーを止め忘れ一晩中流しっぱなしにした場合、12時間で水道光熱費は5000円程度かかる可能性があります。
ただしガスに関しては、安全面からメーターに異常検知機能が付いている場合が多いようです。長時間ガスが流出していると自動でストップがかかるため、高額請求にはならないかもしれません。
シャワーの流しっぱなしを防ぐためにはお風呂場を離れるタイミングで確認し、寝る前にも再度確認するなど、複数回チェックする習慣をつけるとよいでしょう。
東京都水道局 よくある質問 もっと知りたい「水道」のこと 質問;一人1日どのくらいの水を使うのですか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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