「ごはん多めでおかず少なく」VS「ごはん少なくおかず多め」節約できるのはどっち?

「ごはん多めでおかず少なく」VS「ごはん少なくおかず多め」節約できるのはどっち?

10月27日(日) 4:40

さまざまな商品が値上がりしていくなか、食事にかかる費用をできるだけおさえたいと考える方もいます。特に、毎日食べる「ごはん」は減らしても問題ないのではと思う方もいるでしょう。 食事の量を調整したいときは、費用とともに健康面も考える必要があります。偏った食事は健康に影響を及ぼす可能性もあるためです。今回は、ごはんとおかずどちらを多くすれば健康面と費用面のバランスがよいのかご紹介します。

ごはんとおかずはどちらを多くすればよい?

栄養面で考えると、どちらかを極端に多くするよりは、バランスよく食べることが大切です。ダイエットを意識している方のなかにはごはんを食べないという方もいるかもしれませんが、ごはんを食べることで太るわけではなく、エネルギー摂取量が消費量を上回ったときに太るとされています。
 
農林水産省によると、お米には栄養素が豊富に含まれており、100グラム当たりで炭水化物と食物繊維が合計77.6グラム、たんぱく質が6.1グラム、水分14.9グラム、脂質0.9グラム、ビタミンやミネラルなどが0.5グラムです。
 
五大栄養素がすべて含まれているため、どちらかを増やすのであればおかずよりもごはんの方がよいかもしれません。
 

ごはんにかかる費用

ごはんにかかる費用を求めるには、まずお米の費用を調べる必要があります。今回は、5キログラムで2646円のA社のお米を購入したとしましょう。
 
農林水産省によると、お米からごはんの量を求めるには「米の重量×2.2~2.3」の計算式を使用するとのことです。今回は基準値を2.3として、通常の食事がごはん1杯150グラムだとすると、必要なお米の量は「150グラム÷2.3」で約66グラムになります。
 
A社のお米は1グラム当たり「2646円÷5000グラム」で約0.529円です。66グラム分使用すると、ごはん1杯当たり約35円の計算になります。
 
もしごはんを2杯に増やしたとしても、費用は1食当たり約70円です。
 

おかずにかかる費用

おかずにかける費用は家庭によって異なるでしょう。今回は、株式会社しんげんが2024年に主婦の方へ実施した「夕食に関するアンケート」の結果を基におかずの費用を計算します。
 
アンケートによると、夕食で作る品数は3品が50.5%で最も多い結果でした。さらに、お米を除いた夕食にかける一人当たりの費用は300~500円が52.2%で最多です。
 
アンケート結果を基にすると、一人当たり3品を300~500円で作っています。今回は、通常は3品を300円で作ると仮定しましょう。すると、1品当たりの費用は100円です。もしおかずを1品増やすと100円増加して400円になります。
 
ごはんは1杯当たり約35円だったため、おかずを1品増やすとごはんより費用負担が約65円多くなるでしょう。
 
今回の結果はあくまでも参考値ですが、費用面で考えてもおかずよりごはんを増やした方がよいと考えられます。
 

節約をしたいならごはんを増やした方がよい

お米には五大栄養素が含まれており、栄養バランスを考えた場合でもしっかり摂取しておいた方がよい食材といえます。例えば、ごはんを極端に減らしておかずだけで賄おうとすると、栄養素が偏ってしまう可能性もあるでしょう。
 
さらに、費用面で見てもごはんは優秀です。ごはんの種類によって変わりますが、今回のケースだとごはん1杯当たりにかかる費用は約35円でした。もし2杯に増やしても100円以内で収まります。
 
一方、アンケート結果を基にすると、おかずは1品につき100円程度かかる計算です。ごはん1杯当たりの値段の約3倍なので、節約をしたいときでもごはんを増やす方がおすすめです。
 
なお健康にかかわるので、ごはんもおかずも極端に減らすような食事は避けましょう。
 

出典

農林水産省 お米と健康・食生活
農林水産省 お米の重さとご飯の重さの違いを教えてください。
株式会社しんげん 「夕食」に関するアンケート調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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