10月26日(土) 3:50
入浴にかかる主な費用は、浴槽の水を温めるためのガス代と、水道代の2つです。
電気・ガス見直しサイト「エネチェンジ」によると、浴槽に200リットルのお湯を貯めるのにかかるガス代は、都市ガスで約82円、プロパンガスで約219円としています。
また、自治体によって異なる可能性もありますが、水道代は1リットルあたり0.1円〜0.2円といわれており、水量200リットルならおよそ20円〜40円かかる計算です。
2つを合計すると、お風呂1回にかかる費用は、都市ガスで約102円〜122円、プロパンガスで約239円〜259円です。使用するガスの種類によって、2倍程度費用が異なる可能性があることが分かります。
一方、シャワーの場合は、1分間の使用でおよそ12リットルの湯量が目安といわれます。5分で済む場合は60リットルで6円〜12円、15分かかる場合は180リットルで18円〜36円の計算です。
エネチェンジによると、ガス代は都市ガスなら5分で約24円、プロパンガスなら約65円かかります。15分の場合は都市ガスで約74円、プロパンガスで約197円です。
ガス代と水道代を合計すると、都市ガスの5分は約30円〜36円、プロパンガスなら約71円〜77円かかります。15分なら都市ガスで約92円〜110円、プロパンガスなら約215円〜233円です。
入浴頻度を3日に1回にして残り2日をシャワーで済ませた場合と、毎日入浴する場合の費用を、都市ガスとプロパンガスのパターンでそれぞれ比較しましょう。
都市ガスの場合、入浴1回+シャワー2回にかかる費用は、シャワーの使用時間が5分なら「102円〜122円+(30円〜36円×2回)」で約162円〜194円です。15分なら「102円〜122円+(92円〜110円×2回)」で約286円〜342円かかります。
一方、毎日入浴する場合は、「102円〜122円×3回」で約306円〜366円です。シャワーを15分使ったケースに限り、毎日入浴するのと大差ない費用だと分かります。
次にプロパンガスの場合、入浴1回+シャワー2回にかかる費用は、シャワーの使用時間が5分なら、「239円〜259円+(約71円〜77円×2回)」で約381円〜413円です。15分なら「239円〜259円+(215円〜233円×2回)」で約669円〜725円かかります。
一方、毎日入浴する場合は、「239円〜259円×3回」で約717円〜777円です。プロパンガスでシャワー時間を15分に設定しても、最低50円ほどは節約につながる可能性があると分かります。
一般社団法人中央調査社の調査によると、1週間における入浴回数は、表1の通りでした。
表1
毎日 | 77.2% |
週に5〜6回 | 5.4% |
週に3〜4回 | 11.1% |
週に2回 | 2.7% |
週に1回 | 1.6% |
ほとんど入らない | 2.0% |
※一般社団法人中央調査社「「入浴に関する世論調査」結果から」より筆者作成
毎日入浴している人が多数派で、次に多いのは週に3〜4回の11.1%でした。およそ10人に1人は湯船に浸からず、シャワーで済ましている計算です。ただし、季節によってこの割合は異なるものと推測されます。
今回の検証では、都市ガスでシャワー時間が15分を超える場合に限り、毎日湯船に浸かるのと費用は大差ないことが分かりました。節約目的で入浴頻度を落とすなら、シャワーの時間を15分以下に抑えるとよいでしょう。
ただし今回の試算はあくまで目安であり、住んでいる地域の水道代やガス料金によってかかる費用が異なる点に注意してください。
一般社団法人中央調査社「入浴に関する世論調査」結果から
エネチェンジお風呂のガス代っていくら?シャワーのほうがお得なの?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー