10月26日(土) 1:40
東京大学消費生活協同組合 東京大学学生委員会が行った「2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書」によると、過去1年間で何かしらのアルバイトをした人は82.2%いることが分かりました。アルバイトの種類については、表1の通りです。
表1
職種 | 全体に対する割合(%) |
---|---|
塾の講師 | 41.2 |
家庭教師 | 26.2 |
試験監督・採点 | 17.5 |
販売・セールス・サービス業 | 16.9 |
単純労働 | 11.6 |
一般事務 | 12.2 |
特殊技能を要すること | 8.0 |
その他 | 6.7 |
出典:東京大学消費生活協同組合 東京大学学生委員会「2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書」を基に筆者作成
上位3職種はいずれも学力を生かしたものです。一般的に高学歴である東大生が選ぶアルバイト先としては自然といえるかもしれません。
同調査によると、東京大学の学生がアルバイトに費やした時間は週約8.5時間でした(通勤時間を含む)。月換算(4週)すると34時間ほどアルバイトに費やしていることになります。
またアルバイトの収入額の月平均は3万3000円でした。この額を月平均の34時間で割ると、時給約970円になります。ただし前述は東大生の時給はあくまでおおまかな平均値であり、より多額を稼いでいる人もいるでしょう。また34時間には往復の通勤時間も含まれているため、実質的な労働に対する給与はもう少し高くなるかもしれません。
東大という高い学歴がどこまで時給に反映されるかは一概にはいえません。東大生に人気の高い塾講師や家庭教師のアルバイトについて考えてみましょう。
これらのアルバイトを行うには、相応の学力が求められるでしょう。この点東大生は一般的に学力が高いものと思われ、採用されやすかったり、好待遇で雇ってもらえたりする可能性はあります。
ただ東大生とそれ以外の大学生との間で、待遇に大きな差が出るかは定かではありません。
なお東大以外の難関大学を含めた高学歴の学生というくくりであれば、ある意味好待遇を期待できるかもしれません。高学歴であれば、一般的に時給が高めである塾講師や家庭教師につきやすいと考えられるからです。
高学歴だからといって、必ずしもほかと比べて高い時給をもらえるとは限りません。どのような職種で働くか、経験がどれくらいあるかなどの要素によって個々の状況は変わります。
ただし塾講師や家庭教師などの比較的時給が高いアルバイトについては、高学歴であるがゆえに採用率が高くなることが考えられます。この意味においては、高学歴=高時給になる可能性はあるでしょう。
東京大学消費生活協同組合 東京大学学生委員会 2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書 (52、69、70ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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