役所広司私財20億投入で描くハリウッド監督デビューの夢…“ライバル”真田広之の快挙から刺激

役所広司私財20億投入で描くハリウッド監督デビューの夢…“ライバル”真田広之の快挙から刺激

10月25日(金) 6:00

「僕は晴れ男です。だから、何とか天候がもったのだと思います」

こう話したのは10月3日に都内で行われた主演映画『八犬伝』のジャパンプレミアに出席した役所広司(68)。

この日は雨天が予測されていたが、天候の崩れは見られず、共演の内野聖陽(56)や土屋太鳳(29)らキャストが無事レッドカーペットに集結した。本作で、役所は江戸時代の人気作家で『南総里見八犬伝』を著した滝沢馬琴を演じる。

今年、俳優生活45周年を迎える役所。その長いキャリアも“晴れ模様”を継続しているようだ。

「役所さんがこれまでに出演した映画やドラマは120本以上に上ります。’96年に公開された主演映画『Shall we ダンス?』は日本アカデミー賞をはじめとする様々な賞を受賞。のちにハリウッドでリメイクもされました。

昨年は映画『PERFECT DAYS』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。今まさに“日本を代表する俳優”です」(スポーツ紙記者)

だがこの名優も最近の“年下の快挙”には強く触発されたという。「9月ごろに役所さんとお会いしたのです」と語るのはある映画関係者だ。

「その場で役所さんから開口一番で出てきた言葉が“『SHOGUN 将軍』はもう観た?”でした。

役所さんは『SHOGUN』がエミー賞を獲得したことがとても気になっていたようなのです。『俺も観たけどあれはすごいよ』とか『(作品の)予算が日本とは桁違いだね』と感激していました」

9月15日(現地時間)で米国テレビ界のアカデミー賞と言われる第76回エミー賞で主要部門を受賞した『SHOGUN 将軍』。主演男優賞を受賞した真田広之(63)は、本作でプロデューサーを兼任していたことも話題になっていた。

役所はこの“年下俳優”の活躍が気になって仕方がない様子だったという。

「『僕もハリウッドでやるなら、製作にも関わりたい。でも真田くんのようにプロデューサーではなく、監督をやってみたいんだ。でもオファーがないことにはね』と熱く語っていらしたのです。

その話ぶりは“年下に先を越された”という悔しさを滲ませていたように思います。侍という“日本文化を題材にした作品”を海外に紹介する構想を先取りされたという思いもあるのでしょう」(前出・映画関係者)

「二人は海外進出をめぐって、いわば“ライバル関係”にあります」と、ある芸能関係者は話す。

「真田さんが初めてハリウッドに挑戦したのは、’03年公開のトム・クルーズ主演の『ラストサムライ』です。その後に拠点をロサンゼルスに移し、20年間ハリウッドでキャリアを積んできました。

他方で役所さんも’05年公開の『SAYURI』でハリウッドデビュー。翌年は『バベル』でブラッド・ピットとも共演しています」

過去に’98年に映画『たどんとちくわ』で共演歴もある二人。その対談(『キネマ旬報』’98年12月)で真田は「これを機に、役所さんとどっぷり御一緒できる作品をぜひやりたい」と言い、役所も「僕も全く同感です」と答えていた。

■「残された時間も長くはない」

しかし、役所はある懸念を抱えているという。

「『SAYURI』で役所さんは英語のオーディションに苦戦したそうなのです。監督から小言を言われてしまったと報じられたこともありました」(前出・芸能関係者)

映画ライターのよしひろまさみちさんは、役所のハリウッド挑戦についてこう評する。

「役所さんのハリウッドでの知名度は『ラスト サムライ』に出演した真田さんや渡辺謙さんと比べて、若干劣るかもしれません。

まして監督として英語圏に進出だと英語のコミュ力は必須。これからといったところでしょう。

でも日本語のセリフが7割強の『SHOGUN』のほか多言語作品が評価されるようになった今のハリウッドなら可能性はある。役所さんもチャレンジ次第であると言えますね。

しかし近年ハリウッドも多様化しており、『SHOGUN』では日本語がドラマシリーズ全体の70%を占めているといいます。役所さんもチャレンジ次第ではまだまだ可能性があると言えますね」

役所の知人はこう話す。

「役所さんは数多く仕事をこなして、不動産を中心に約20億円ともいわれる資産を築いたと報じられています。それは“最後の夢”である監督としてのハリウッド挑戦のためであるそうなのです。

具体的には《人と人が繋がるようなヒューマンドラマが撮りたい》と話しているそうです」

憧れの映画人として、役所は94歳で現役の“ハリウッドの大巨匠”の名前を挙げてもいた。

《格好いいですよね。役者もやれるし、監督もやれるし。(クリント・)イーストウッドさんみたいに生きられるといいでしょうね》(21年3月6日『読売新聞』)

前出の映画関係者に「残された時間も長くはないしね」とも語っていたという役所。彼が“日本のイーストウッド”と呼ばれる日を心待ちにしたい。

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