地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことってありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■月と勘違いしている⁉ 虫が光に集まる理由
夏の夜、うっかり窓を開けると明るい室内に虫がたくさん飛んでくることがあるし、街灯や自動販売機の灯(あ)かりなどにも、よく虫が集まっている。虫が光に向かう習性を「走光性」というが、虫は昼と勘違いして活動しているのだろうか。
光に群がる虫をよく見ると、ガやコガネムシ、ウンカなど、夕方や夜にかけて活動する虫がほとんどで、明るいところが好きならじっとしていればいいものを、灯りの周囲をぐるぐる回ったり、ぶつかったりしている。これには、灯りを白や黄色の花だと思って蜜を求めて飛んでくるのではないかという説もあるが、現在の研究では「人工の灯りを月と勘違いしている」という説が有力だ。
夜行性の虫は、月を頼りにして飛ぶ方向や高さのバランスをとっていると考えられている。自然界では、夜にもっとも明るい光を放つのは月だし、月は地球からはるか遠くにあるため、こちらがいくら動いても、その方向や高さは変わらない。また、月を目印にして長距離を飛べば、自分たちの生息領域を広げることになる。だから、虫たちの体には、月を目印にする習性が組み込まれている可能性がある。
ところが、人工の灯りは月より明るいため、虫たちはそれを月と勘違いしてしまう。しかもすぐ近くにあるので、虫たちはまっすぐ飛んでいるつもりでも、その周囲を回ったり、近づきすぎてぶつかったりするのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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