「八月のクリスマス」「危険な関係」のホ・ジノ監督の最新作で、ソル・ギョングとチャン・ドンゴンが共演した「A Normal Family（英題）」が、「満ち足りた家族」の邦題で2025年1月17日より全国公開されることが決定した。

・ 【フォトギャラリー】5年ぶりにスクリーンに復帰するチャン・ドンゴン

本作は、1つの事件をきっかけに、完璧な家族の崩壊が始まる衝撃のサスペンス。家族間の親密な描写を細やかに積み重ねながら、人間の心理の奥底に潜む淀みや揺れ動きを緻密に、衝撃的に描きあげた。2023年のトロント国際映画祭でワールドプレミアが開催され、約1年間で20前後の映画祭に入選するという快挙を達成した。

キャストには、「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」のソル・ギョング、約5年ぶりにスクリーン復帰したチャン・ドンゴンに加えて、大ヒットドラマ「夫婦の世界」に出演したキム・ヒエ、「アベンジャーズエイジオブウルトロン」「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」などハリウッドでも活躍するクローディア・キムらが集結した。

兄ジェワン（ソル・ギョング）は、道徳よりも物質的な利益を優先して生きてきた弁護士。仕事のためなら、殺人犯の弁護でさえも厭わない。年下の2人目の妻ジス（クローディア・キム）や10代の娘らと豪華マンションに住み、家事は家政婦がこなす誰もがうらやむ暮らしを送っていた。

一方、小児科医として働くジェギュ（チャン・ドンゴン）は、どんな時も道徳的で良心的であることを信念に生きてきた。年長の妻ユンギョン（キム・ヒエ）と10代の息子と共に住む彼は、老いて痴呆気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送っていた。

相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟だが、それぞれの妻を伴って月に1回、高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。ディナーが行われた夜、時を同じくある事件が起こり、満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる。

チャン・ドンゴンとホ・ジノ監督の来日も決定し、11月20日に開催されるジャパンプレミアに登壇する。

【作品情報】
・ 満ち足りた家族

【関連記事】
・ チェ・ミンシク、気鋭監督の挑戦を後押し「大切なのは、自分がこう撮りたいと考えた表現を貫くこと」【「破墓パミョ」インタビュー】
・ “魅力的なおじさん”が弱小政治家役の熱演で凄く辛くなる「対外秘」のチョ・ジヌンに注目
・ ポン・ジュノ監督、待望の最新作「ミッキー17」25年2月7日公開“使い捨て人間”ロバート・パティンソンが異常で危険な任務に挑む

(C)2024 HIVE MEDIA CORP & MINDMARK ALL RIGHTS RESERVED