店頭集客ソリューション・ボイスフレンドの新企画として、人気声優の細谷佳正さんが声の出演をする「細谷佳正と“本棚の向こうへ” ~書店で楽しむ故郷・広島~」が、啓文社BOOKS PLUS緑町で、2024年10月11日から12月9日(月)の期間限定で実施中。そもそもボイスフレンドとは?ボイスフレンドのイチオシポイントやこれからについて、イベントを主催する日本出版販売株式会社の担当者に話を聞いてみた。
【画像】会場をそのままイベント会場にする仕組みとは?
――今回のボイスフレンドは文喫以外の書店で初開催とのことですが、意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。
ボイスフレンドは、IPの魅力を引き出し、空間の体験価値を高めて、店頭への集客や周遊、購買促進に繋げるという目的でこれまで展開してまいりました。今回の「細谷佳正と“本棚の向こうへ” ~書店で楽しむ故郷・広島~」についても、これまで「文喫」で実施してきたボイスフレンドと大きく変わりはございません。ボイスフレンドは、音声MR技術を活用した店頭集客ソリューションとして、好きな「声」と一緒に、没入感のある「体験」を提供する企画です。ターゲットは起用するキャストやコンテンツのファン、特にキャスト本人が不在でもイベントに参加されるようなコア層、いわゆる“推し活”層です。
――ボイスフレンド「細谷佳正と“本棚の向こうへ” 〜書店で楽しむ故郷・広島〜」のイチオシポイントを教えてください。
広島県尾道市ご出身の細谷佳正さんが、幼いころ実際に通われていた書店チェーンである啓文社さまで実施するので、細谷さんの想い出の地を一緒に巡っているかのような没入感を体験できるという点が、ファンの方にとって特別な体験となると思います。また、2つの体験から、お好きな方を選んで体験できるという点もポイントです。細谷さんご本人の言葉でおすすめ本を紹介する「店内ツアー」と、自分の動きに合わせて物語が展開する「没入型朗読劇『注文の多い本屋さん』」の2つをご用意しております。前者は細谷さんが近くにいて、まるで自分にだけ語りかけてくれているような感覚を。後者は、自分自身が物語の中に入り込んだような感覚を楽しむことができます。どちらも違った楽しみ方ができる体験のため、ぜひ両方ご体験いただきたいです。
――MR技術を活用した店頭集客ソリューション「ボイスフレンド」のアイデアはどのようにして生まれましたか?
当社グループは、「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける」という想いを持ってさまざまな事業に取り組んでいます。近年、書店数も減少していく中で、書店の新しい楽しみ方を提案したいと考え、企画に至りました。心理的な距離の近さを感じさせる音声の特性に着目し、それを書店で“推し”と一緒に過ごす体験と掛け合わせることで空間価値を高めることを意識しました。
――これまでの「ボイスフレンド」シリーズの反響はいかがでしたか?
アンケートでは、体験されたお客さまの98%に内容が「満足した」とお答えいただいております。「文喫 六本木」では、イベント期間中のご利用客数が前年比2倍に増加しました。体験されたお客さまが自然と「文喫を利用したい」「書籍やグッズを購入したい」「もう一度体験したい」と思っていただけるような導線作りを心掛けており、しおりやコースターなどのノベルティも大変ご好評いただいております。
――今後の「ボイスフレンド」シリーズについて決まっていることがあれば、教えてください。
俳優の東啓介さんにご出演いただく新作のリリースを10月11日に行いました。文喫 六本木で10月28日(月)〜11月18日(月)、文喫 栄で11月22日(金)〜12月8日(日)、文喫 福岡天神で12月13日(金)〜12月26日(木)に実施予定です。
――読者へのメッセージをお願いします。
今回のボイスフレンドは、細谷佳正さんのコアなファンだけでなく、普段から啓文社にいらっしゃっている地元のお客さまや、たまたま福山市にいらっしゃった方もお楽しみいただける内容を意識して制作をいたしました。ぜひお気軽にご体験をいただけますと幸いです。
■「細谷佳正と“本棚の向こうへ” ~書店で楽しむ故郷・広島~」
詳細
実施スケジュール:2024年10月11日〜12月9日(月)
会場:啓文社BOOKS PLUS緑町(広島県福山市緑町1-30みどり町モール内)
体験時間:1回あたり20~30分程度※体験時間は目安です
チケット料金:1980円※日時指定による事前予約可
チケット販売期間:2024年9月25日18時〜各指定日時まで
※先着順、定員に達し次第販売は終了
※予約枠に空きがある場合のみ、当日券を店頭で販売
声の出演:細谷佳正
制作協力:スタジオ オトバンク(株式会社オトバンク)
■「ボイスフレンド」とは
「ボイスフレンド」は、好きな「声」と一緒に、日常的な「場所」で、没入感のある「体験」を提供する店頭集客ソリューション。MRの最新技術を活用することで、空間をそのまま、イベント会場にすることができる。IPの魅力を引き出し、空間の体験価値を高めることで、店頭への集客や周遊、購買促進に繋げる。体験する人の位置認識には、空間のスキャンデータとスマートフォンのカメラを利用するだけで、ビーコンなどの設備を追加する必要はなし。また、体験者の移動や視線、選択に合わせてインタラクティブな演出を行えるため、物語を聴いてもらいながら、体験者をその空間の隅々まで誘導することが可能。
■Mixed Reality プラットフォーム「Auris(オーリス)」とは
空間のスキャンから空間編集(トリガーとアクションの配置)、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上にてワンストップで実現可能な世界初のMixed Reality※プラットフォーム。
※ Mixed Reality(MR、複合現実):リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと
■株式会社GATARIについて
新しいエンターテインメントを切り口に、Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」などを活用して、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すスタートアップ。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体、UT-virtual創設者である代表によって2016年に設立。テクノロジーに深い人間理解を組み合わせ、“見え方を変える”というアプローチによって現実をより良い場所にすることを目指し続けている。
■スタジオ オトバンク(株式会社オトバンク)について
スタジオ オトバンクは、株式会社オトバンクが設立した音声コンテンツ企画・制作の専門部門。数万点の制作実績を基に、Podcast、音声ドラマ、音声広告など多様なジャンルで、企画から制作、配信まで一貫したサービスを提供。業界の垣根を越えたパートナーシップを通じて、革新的な音声コンテンツの創出に努め、企業ブランディングや新たなエンターテインメントの可能性を追求している。
推しの幼少期に思いを馳せ、音声体験で物理的に推しの存在を近くに感じながら一緒に書店を楽しめる没入型コンテンツは書店の活性化にもつながり、関わる全員の幸せを創出している。ぜひ、訪れてボイスフレンドの世界に没入してほしい。
文=岸遥南
【関連記事】
・
「俺の恋人は仕事!」と毎日大忙しの21歳・新人声優。毎日頑張れるのは弱音を吐ける「Barソリチュード」のお陰!?/ソリチュード ひとりを愛する人が集まるバー(第6回)
・
「傷1つない美本を希望する客vs書店員」果たして結果は…⁉︎こだわりのある客と書店員の物語【作者に聞く】
・
予約品や客注品の保管方も一苦労。入荷連絡の合間に、書店員に訪れる癒やしのひとときとは…?/コミックエッセイ 本屋図鑑 だから書店員はやめられない!(第10回)
・
絶対あるはずの本がない!?なかなか見つからない本に隠されたトリックとは?/コミックエッセイ 本屋図鑑 だから書店員はやめられない!(第9回)
・
気付けば全員問い合わせ対応中…!?朝イチに起こりがちな、書店ならではのあるあるとは?/コミックエッセイ 本屋図鑑 だから書店員はやめられない!(第8回)