真美子さんLAを訪れた親友に自宅で振る舞っていた「アメリカの国民食」

(写真:アフロ)

真美子さんLAを訪れた親友に自宅で振る舞っていた「アメリカの国民食」

10月25日(金) 11:00

10月18日(日本時間)、メッツとのリーグ優勝決定リーグで2試合連続でホームランを放ったドジャース・大谷翔平選手(30)。21日、見事にナ・リーク優勝を果たし、ワールドシリーズ進出を果たした。

「レギュラーシーズン後のポストシーズンで、日本人選手が先頭打者ホームランを打ったのは初めてのこと。敵地での試合だけに、試合終了から数十分後には帰路についていました。愛妻・真美子さんに早く会いたかったのでしょう」(スポーツ紙記者)

実は真美子さんも、大谷の世界一に向けて、準備を進めていたことがあるという。実業団時代の知人は本誌にこう語る。

「今年の夏、実業団時代の友人たちが真美子さんに会いにLAに遊びに行ったそうです。

そこで真美子さんが彼女たちをもてなすため、自宅で手料理を振る舞ったと聞きました。それがチリコンカンだったというのです」

チリコンカンは、牛ひき肉と野菜を炒め、豆、トマト、スパイスなどと煮込んだ料理だ。在米ジャーナリストは言う。

「アメリカのテキサス州南部で考案されたメキシコ風料理は現地で『テクス・メクス』と呼ばれるのですが、チリコンカンはその代表的な料理です。アメリカの映画やアニメにもよく登場する“国民食”の一つともいえるでしょう。地域のコミュニティなどでも、何かパーティやイベントがあれば、よく各家庭お手製のチリコンカンを持ち寄って食べる習慣があります」

ドジャース夫人会の中でも、ヘルシーで栄養豊富な豆料理は常に話題になっているという。

「特にチリコンカンは食材や味付けが多様なことから、夫人たちの間でよく情報交換されていると聞きました。なかでもウォーカー・ビューラー投手の妻・マッケンジーさんが大学時代に農学を学んでいたことから、チーズを加えるなど、アレンジレシピに詳しいようです。真美子さんもアドバイスを受けていたのではないでしょうか」(前出・在米ジャーナリスト)

各界のトップアスリートに栄養指導する管理栄養士の吉村俊亮さんは、チリコンカンが“パワーフード”たる理由をこう説明する。

「豆やひき肉のタンパク質だけでなく、いろいろ食材も足されているのでエネルギーや糖質が豊富です。また、疲れがたまると食欲は低下するものですが、スパイス入りなので食欲を増進させる、アスリートにはうってつけのメニューといえます」

真美子さんのチリコンカンは、どんな特徴があるのだろうか。前出の知人は言う。

「たくさんの豆がメインで、日本ではあまり見ない野菜が入っていたそうです。その上にとろとろの卵がかかっていて、見た目のイメージとしてはオムライスのようだったとか」

チリコンカンには通常、トマトが入っているが、実は大谷にとっては“天敵”だ。

「トマトはビタミンCが豊富で栄養価の高い野菜ですが、大谷選手は大の苦手だと公言しています。日本ハム時代、応援大使を務めた北海道月形町のイベントで『飲んだことがない』というトマトジュースを一気飲みして番記者たちを驚かせたことがありました。後にも先にも、このときを除いてトマトを口にしたことはほぼ、ないはずです」(前出・スポーツ紙記者)

■トマトは入れず、お米を加えた理由

真美子さんも心を鬼にして、チリコンカンに“天敵”のトマトを入れていたのだろうか。前出の知人はこう語る。

「トマトの味は一切しなかったそうです。お米が少し入っていて、色は茶色。味は中華風で、これまで食べたことがないような味ながら、とてもおいしかったと聞きました。友人たちは“真美子さんの料理の腕がさらに上がった”と驚いていたといいます」

前出の吉村さんによれば、米と卵をプラスすることで“パワーフード”効果はさらに高まるそう。

「とろとろの卵を上からかけるとなると、おそらく2~3個以上は使われると思うので、鉄や亜鉛が加わり、体内で酸素を全身に運搬する重要な働きを担うヘモグロビンを作りやすくなります。また、お米を摂取する最大のメリットは、ケガの修復に回すために必要なエネルギーの確保でしょう。これが足りないと、ケガの治癒が遅くなるのです。お米は意外とタンパク質も豊富で、筋肉や骨を作る栄養摂取量の底上げにもなります」

昨年、右肘の靱帯損傷で手術を受け、大谷は二刀流を封印中だ。真美子さんは“二刀流”を復活させるべく、大谷を食事でサポートしていたのだ。

「チリコンカンをパンに挟んだりトルティーヤチップスにのせて食べたりする人も多いのですが、パンなどの小麦製品だと、消化吸収に少し負担がかかるんです。その点から見ても、お米と組み合わせているのは栄養バランスがよいと思います」(前出・吉村さん)

真美子さんは意識的に、チリコンカンのアレンジレシピを考えていたようだ。

「彼女は結婚後、スポーツ栄養学を独自に学んでいるようです。もともとアメリカには『Acade my of Nutrition and Dietetics(栄養と食事のアカデミー)』と『American College of Sports Medicine(アメリカスポーツ医学会)』の2大学会があります。

2017年に共同で『栄養とアスレティックパフォーマンス』というアスリートの栄養摂取に関するエビデンスに基づいたガイドラインを発表しました。夫人会でもこの話が出ることがあるといいます」(前出・在米ジャーナリスト)

真美子さんのチリコンカンが、大谷にとって“最強のパワーフード”である理由を前出の吉村さんは最後にこう断言する。

「チリコンカンにトマトを入れずにお米を加えるのは、やはり真美子さんの愛情でしょう。この愛情こそ、大谷選手には世界一への最大のパワーにつながるのです」

グラウンド上にはいなくても、真美子さんはドジャースが誇る、もう一人の“エース”なのだ。

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