OTONA CHILD.×TimeTree[後編]個性豊かな3グループが織り成す絆のシンフォニー「3グループとも曲も色も全然違うけど、全部ひっくるめてOTONA CHILD.は優しい」

OTONA CHILD.×TimeTree[後編]個性豊かな3グループが織り成す絆のシンフォ……

OTONA CHILD.×TimeTree[後編]個性豊かな3グループが織り成す絆のシンフォニー「3グループとも曲も色も全然違うけど、全部ひっくるめてOTONA CHILD.は優しい」

10月24日(木) 12:00

提供:
昨今スケジュール告知ツールとしてライブアイドルの使用実績が増えているカレンダーアプリ『TimeTree』と、長年ライブアイドルシーンを追いかけているライターの冬将軍による新インタビュープロジェクト第3回の後編。

前編では、『OTONA CHILD.』に所属するNANIMONO、AZATOY、hakanaiのメンバーとスタッフがTimeTreeの活用法や日常のスケジュール管理術などについてトーク。後編では、さらに一歩踏み込み、3組のこれまでの歩みと、OTONA CHILD.のアイデンティティに迫る。

ひなたゆま(NANIMONO)、かなたゆま(AZATOY)、まゆたゆま(hakanai)の“ゆまちゃんず”が語る、それぞれのグループの魅力、そして仲間との絆。彼女たちがどのようにして成長を遂げてきたのか、その秘話をお届けする。

【画像はこちら】

最強アイドルをやらせてもらってます!(かなたゆま)
ーー後編はOTONA CHILD.と各グループに迫っていくインタビューになります。この3人、“ゆまちゃんず”での取材は初めてですよね?

まゆた:
はい。ゆまちゃんでよかったな。TimeTreeのスケジュールに“ゆまちゃんず取材”って書いてあって。

かなた:
なんだなんだ?って(笑)。

ーー仲もよさそうですが、先輩後輩の序列があったりするんですか?

まゆた:
ないわけじゃないんです。敬意はちゃんと払うけど、同じゆまちゃんだからこそ話しかけやすいし、仲はいいです。“ゆまちゃんず”として、一緒にステージ立ったりもしてるので。初めは緊張してたんですけど、すぐ馴染めました。

ひなた:
うんうん。

ーーでは、簡単に自己紹介を交えたグループ紹介をお願いします。

ひなた:
NANIMONOのインターネットオレンジエンジェル担当、ひなたゆまです。NANIMONOはメンバーがみんなインキャ(=陰キャ)の集まりなんですけど、だからこそ、しんどいとかつらいとか、そういう心の痛みがすごく理解できる子たちしかいない、めっちゃ優しい子が集まったグループだなって思っています。“優しい世界を作る”というOTONA CHILD.ができた時の1発目のグループがNANIMONOで、そこに当てはまるメンバーとグループなのかなって勝手に思ってますね。

ーーNANIMONOは“インキャでもアイドルになれる”という、新たなアイドル像を作りましたよね。

ひなた:
ですよね!インキャでもいいんだ、ありのままでいいんだよ……そういう寄り添う系の歌が多いから、自分たちも励まされるし、それを聴いて、外に出るのは嫌だったけどNANIMONOのライブに行こうかなって思ってもらえる。“アイドルを初めて推しました!”っていう人が多いんです。お互いに共感し合えるものが大きいのかなと思います。

ーーでは、AZATOY。

かなた:
AZATOYの、はむちゃんおれんじ担当、かなたゆまです!AZATOYには“かわいいを武器に生きづらい世界と戦う、偶像を超える実像アイドル”っていうコンセプトがありまして。今は4人で活動してるんですけど、まず圧倒的なビジュアル!私含め、全員可愛いんですよ、私含めっ!それぞれが女の子の憧れを詰め込んだ理想の4人で、可愛いもできるし、カッコいいもできるし、セクシーもできる!最強アイドルをやらせてもらってます!

ーー自分で最強と言えるのは強いです。

かなた:
最強ですよっ!本当にマジで最強ッス!!4人とも仲いいし、プライベートで夏は4人で海行ったり、春はイチゴ狩りへ行ったり、めっちゃ出かけてます。陽キャですね、全員。

ーーNANIMONOとは対照的な(笑)。

ひなた:
NANIMONOは海とか行けないし……。AZATOYさんが浴衣着てお祭りに行ってる写真を見て、うちらも撮りたいねって、一応スケジュールに入れてたんですけど、結局行かないっていうね。ヤバい、やっぱ陰が強すぎる……。

ーー(笑)。AZATOYはライブを観ていても、自分たちにめちゃくちゃ自信があるんだなというのがビシビシ伝わってきます。

かなた:
本当ですかっ!嬉しいっ!客層的には男の子も女の子も、老若男女いるんですけど、歌の内容は“今を生きる女の子の味方―ッ!!”なものが多いんで、“うちらが救うよ!”って思いながら毎回ライブしてます!

ーー頼もしい!では、hakanaiお願いします。

まゆた:
hakanaiの赤色担当、歌う革命児、まゆたゆまです。hakanaiはコンセプトでいうと、“今はもう戻れないあの頃の青春を邂逅するエモーショナルロックアイドルグループ”。噛み砕いて、私的にこうかなって思うのは、hakanaiのメンバー全員、感受性が豊かで、どちらかというと陽キャよりも陰キャ寄り。独りで生きてきた子が多いと思うんです。hakanaiの歌詞はハッピーな話ではなく、バッドエンドにも取れるものがめちゃくちゃ多い気がするんですね。それを感受性豊かな私たちが歌うからこそ、同じように孤独を感じてる人や、自分の存在意義がわからなくなっちゃったりしてる人たちに刺さるのかなと思っていて。その人たちの孤独を照らせるように歌っていくことが1番の目標なんです。誰にでも消したい過去もあれば、逆に忘れたくない想い出もあるじゃないですか。hakanaiは、音楽を通してそういうことを思い出しながら、“あの頃って青春だったよね”みたいに思ってもらえたらいいなって。“今はもう戻れない、あの頃には……”と思ってる人にすごく聴いてほしい。hakanaiの音楽を聴いて、ライブを一緒に過ごすことによって、もう1度青春を追いかけているような気持ちになれる、そうなってほしいんです。

ーーまさに儚い想い……。

まゆた:
終わりが来るのがアイドルじゃないですか。私たちは終わりにコミットしているというか。毎回マネージャーさんから“今日が解散ライブだったら、どういうライブをする?”って言われるんです。まだ正解は出せてないんですけど、そういう気持ちでやってるからこそ、来てくれた人に刺さる……そんなグループです。

ーー深い。

まゆた:
私は前の経験も含めて、長くアイドルをやってるんですけど、hakanaiに入って初めて、何のためにライブをするのか?誰に何を伝えたいから歌うのか?と言われるようになりました。運営さんからそれを言われた時に、今までそんなこと考えたことなかったなって。ただライブをして、ただ特典会をして、可愛さや曲が盛り上がるとかで人気になって、というのはあったけど、OTONA CHILD.はそれぞれにコンセプトがあって、そのコンテンツごとちゃんと全部を好きになってくれる人がすごく多いなって思います。だからほかのアイドルとここが似てるね、って言われることがない。独自性というか、特別な存在だと思います。

ーーアーティスト性や歌うことの意味合いを含めて、しっかりとした軸がある。

まゆた:
当たり前のことなんですけど、本当に言われて初めて気づいたんです。それに、運営さんにもともと音楽をやってた人がたくさんいるからこそ、教えてもらえることがめっちゃあるんです。もし音楽をやってない人から言われたら“でも、やったことないじゃん!”って言うんですけど、やったことある人たちだから“確かに。やってみるか!”となります。説得力がありますね。

ひなた:
まったく同じですね。ライブのセトリをマネージャーさんと一緒に決めるんです。その時に、“このセトリで伝えたいイメージが俺にはわからないから、やり直し!”みたいに言われることが多いんです。沸き曲とか、そういうのを入れた時に、“NANIMONOのよさってそこじゃないよね。盛り上がるだけだったらほかのアイドルでもできるし、NANIMONOがライブする意味は何?もう1回ちゃんと考えて”みたいなやり取りを毎ライブやるんですよ。

ーーかなりしっかりしていますね。

ひなた:
それで終わったあとは“悪いライブはほぼない”って、言ってもらえてるんですけど、いつも大体80点くらいなんですよ。それってダメじゃないですか。よくも悪くも……って感じ。今停滞していて、怒られまくってます。

ーーOTONA CHILD.代表さんからも怒られますか?

ひなた:
代表が言ってくれる時もありますけど、こゆびさん(OTONA CHILD.プロデューサー)は容赦ないですね。

代表:
俺は優しいと思うよ。

ひなた:
確かに、代表が1番優しいかもしれない。

かなた・まゆた:
ええー!?

ーー異議が出ているようですが(笑)。

ひなた:
代表が1番優しくて、その次がうちのマネージャー。最後がこゆびさんです。ライブ終わってLINEを見ないようにしてるんですけど、“続きを表示”くらいまでのお怒りが来てる時がある……。でもそういう時は、自分たちもわかってるんですよ。あれをやりたかったけどウマくできなかったとか、もっとこうしたらよかったのにとか、もう案の定っていう感じで恐ろしいですね。でもそれを改めて教えてくれる。

みんなで一生懸命こうしようと頑張っていく中で、強い絆ができてきた(ひなたゆま)
ーー自分は初期からNANIMONOを観てきましたけど、昔は雰囲気も今とは全然違っていて。グループとして、かなり強くなりましたよね。

ひなた:
やっぱりインキャだから、最初はみんな誰ともしゃべらなかったんですよ。レッスン終わって、休憩になってもマジで誰もしゃべらなくて。そこから遠征行ったりとかして怒られまくって、同じ課題を持って、みんなで一生懸命こうしようと頑張っていく中で、強い絆ができてきた。それがライブに出てると思うんです。

ーー最初は「アイデンティティー」で振り付け講座をやっていましたけど、お客さんは誰もやってなくて。それでも心折れずにちゃんと毎回やっていたので、すごいなと。そこから徐々にお客さんもみんなやってくれるようになっていきましたよね。

ひなた:
懐かしいですね。当時のライブの振り付け講座を見ると、(眠岸)ぷりんさんがあまりにも心なくて(笑)。そんなMCの上達具合いも、ライブの数もあるけど、メンバー同士が仲よくなったからできた空気感なのかなって思います。

ーーAZATOYはもうすぐデビューして1年経ちますが、振り返ってどうでしたか?

かなた:
いやぁ、いろいろありすぎたなって感じなんですけど、やっぱり絆ができました!昨年10月に新宿BLAZE、大きいハコでデビューさせてもらって。7人だったんですけど、紆余曲折ありまして……今は4人で活動させていただいております。最初は4人になって、絶望。私も含めて“もう終わった……”とみんな落ち込んじゃって、地の底みたいな時期もあったんですけど、なんとか4人で乗り越えて。それも4人がバーンと落ちてた時に、ゆまちゃんやOTONA CHILD.のほかのメンバーさん、運営さんからすごく温かい言葉をかけてもらったりして、“もう4人で頑張ろう”と立ち上がりました。もともと仲よかったんですけど、4人になってから結束力が固まって。最近は個々のキャラや見せ方も確立してきたなって。今までライブを褒められることもあんまりなかったけど、最近はパフォーマンスも褒めてもらえるようになりました。1周年に向けて、調子いいですね!

ーー言い方が悪いかもしれないですけど、デビューの時は人気メンバーのネームバリューで出てきた印象もあったんですよ。でも、そんなメンバーが抜けてしまった反面、実力とパフォーマンスでグループとしての存在価値を確立できたのかなと思うんです。

かなた:
それこそ最初は人気のある子がいて、“この子のためのグループ”だとか、“この子がメインで、ほかはモブ”みたいな言われ方もしたし。私たちも必死でそこに追いつく、頑張らなきゃなって燃えてた時期もあったんです。でも最近は4人それぞれが主役って感じでバリバリです!リーダーもいないし。

ひなた:
リーダーいないの?

かなた:
いないんです。

ひなた:
(hakanaiは)リーダーいる?

まゆた:
いないです。

ひなた:
なんでNANIMONOだけ?(※ひなたはNANIMONOのリーダー)

代表:
なんでだろうね(笑)。

ひなた:
あまりにもコミュ障すぎたってことですかね。

代表:
NANIMONOは幼稚園だから。AZATOYが高校、hakanaiが中学校、NANIMONOは幼稚園。

ひなた:
え?待って待って待って。

かなた:
小学校がない(笑)。

ひなた:
ヤバっ……。衝撃でした。すぐみんなにLINEします。

ーーリーダーは、役割があるんですか?

ひなた:
なんちゃって、ですよね。

代表:
でも、周りからは“リーダーだから”って言われるよね。

ひなた:
そうなんですよ!ほかのメンバーって、インキャだけど意外と社交性があるじゃないですか。私、本気でコミュ力がないんですよ!本当にしゃべれないんですよ!しゃべりたい気持ちはあるんですけど、余計なことを考えてしゃべれないんです。この間テイチクさんの本社に行った時も、めっちゃいろんな大人がいる前で“リーダーのひなたゆまさんからひとことお願いします”って突然言われて。“え!?ええ〜?”って、それくらいしゃべれないんです。

ーーTDCホール(TOKYO DOME CITY HALL)のワンマンの時、しっかりと終演後の関係者挨拶をしていたじゃないですか。

ひなた:
この2年間でだいぶ鍛え上げられたっていう感じです。最初は代表に聞いて、長文テキストをもらってその通りにしゃべってたんですけど、だんだん一緒になる制作のスタッフさんとかにも“先日はありがとうございました”とか、“次、このライブまた一緒ですよね”っていう話をできるようになって、慣れていったんですよ。

ーーリーダーだから、メンバーの意見をまとめて運営に言う、みたいなことはないのですか?

ひなた:
NANIMONOは自分が嫌だなと思ったら、みんな“これ嫌です!”って、ポンポンって言うんです。だからまとめるっていうより、全部1回受け入れて、その上で現実的にできるものはどれなんだろう?っていうのをLINEで流すことはやってますけど、別にまとめてはいないと思います。

ーーリーダー不在の2グループは?

かなた:
リーダーはいないんですけど、性格的にピンク担当の麗百花がしっかり者というか、まとめがウマい子だから、いろいろを話を汲み取ってまとめてくれますね。

まゆた:
hakanaiはメンバーLINEがあるんですけど、まったく動かないんです。マネージャーさんとメンバー5人の6人のグループLINEがあって、基本的にずっとそこです。全部マネージャーの目に触れられるところにいるから、マネージャーが汲み取ってくれます。マネージャーが知らないことはたぶんないと思います。

中野(hakanaiマネージャー):
マジか!?

ーーマネージャーさん交えて包み隠さず話せるのは、いい信頼関係ですね。

まゆた:
OTONA CHILD.に入ってびっくりしたことがいくつかあるんですけど、そのうちの1つがマネージャーや運営スタッフさんが、ほぼメンバーみたいで。ライブには出ないけど全部わかってくれて、ちゃんと全部考えてくれるんです。

ひなた・かなた:
わかる〜!!

まゆた:
ちゃんと見ていてくれているからこそ、ダメ出しもしてくれる。私たちと一緒に同じものを作りたいと思ってくれている。正解はうちらが出さないといけないけど、導いてくれるんですよ。ホント、メンバーみたいな存在。うちはマネージャーが女の人なんで、たまにイベントでメンバーパスを渡されてますけど(笑)。

ーーメンバーだと思われる(笑)。

まゆた:
NANIMONOさんのマネージャーさんやAZATOYさんのマネージャーさんが、hakanaiにダメ出ししてくれる時もあるし、怒られることはめっちゃあるんですけど、突き放されたことは1回もない。ちゃんと親身になって、よくするためにお尻を叩かれてる感じがします。

ーーいいマネジメント事務所だ。

まゆた:
だからマジで嫌いになったことがないんです。それは“もう嫌!”って思うことありますし、代表に怒られたことで、“何月何日、このライブでこういうことを言われた!”だったり、もう嫌すぎて覚えてることはいっぱいあるけどっ!いっぱいあるんですよっ!その時は嫌だと思うけど、でも本当にその通りだから……。だからちゃんと褒めてもらえるように頑張ってます。

ひなた:
普段いろいろ言ってくるからさ、褒められたら逆に怖くない?

まゆた・かなた:
そうそう!

ひなた:
ライブ観てないんじゃないかって。

まゆた:
褒められたその時だけメンバーLINEが動いて。本当は観てなかったんじゃないかという話題になりました(笑)。

メンバーがいなくなっちゃった時、ゆまちゃんずで一緒にいて泣いてくれた(まゆたゆま)
ーーお互いのグループの印象や思っていることなどをお聞きしたいです。

かなた:
私が入る前からNANIMONOさんはデビューされていたので、存在は知ってたんですけど、ビジネスインキャなんじゃないかと思ってたんですよ。でも加入してすぐツーマンさせていただいて、初めて顔合わせした時にみんなと全然目が合わなくて、“すごい!本物なんだ!”と思いました。でも最近、本当にここ数ヵ月でメンバーさんみんな心を開いてくれて、楽しくおしゃべりできるようになりました!hakanaiさんはとにかくライブの熱量が半端じゃない。さっき言ってたじゃないですか、“毎日が解散ライブみたいな”って。まさにそれ。とにかく心がすごくアツアツになって、いつも圧倒されちゃいます。

まゆた:
嬉しいっ!NANIMONOさんはたぶんAZATOYさんのまったく目が合わなかったっていう経験を踏まえて、だと思うんですけど、hakanaiにはちょっと頑張ってみよう、みたいなのがすごい伝わってきて。

ひなた:
え!?待って、バレてたの?めっちゃ恥ずかしい……(頭を抱えながら)。

まゆた:
ゆまちゃんも、“hakanaiちゃんたち、そこら辺に座ってもいいんだよ”って、本当に慣れてないことなのに、後輩に気を遣ってくれて。

ひなた:
いやだぁぁぁー!!(顔を覆いながら)

まゆた:
初めて一緒に写真撮った時も、ゆまちゃん、撮ってる間ずっと息止めてるんですよ。

ひなた:
あーあーあー!!(耳を塞ぎながら)

まゆた:
それなのにステージ立ってキラキラしてるところを見たら、“すごい!”って思ったし。大きいワンマンもいっぱい観させてもらったりして、パフォーマンスもすごいし、MCも言葉の1つひとつが優しくて、本当に歩み寄ってくれてる感があって。めっちゃ尊敬してます。AZATOYさんは、hakanaiに持ってないものを持ちすぎている。代表がhakanaiは中学生だって言いましたけど、本当に垢抜け前の中学生みたいなんです。OTONA CHILD.の中でビジュアルもパフォーマンスも全然まだまだだし。だからAZATOYさんのライブを観た時に、“これだよね”っていうのはメンバーと話してたんです。ちゃんと自分の見せ方をわかってるよねって。でも、それを自分たちが真似するのは違うよねって。それはその子にしかハマらないものだから、自分たちもそれを見つけないといけないよね、っていう話をちょうど先日したところです。

ーー刺激をもらえている、いい関係性ですね。では本物のインキャ先輩、お願いします。

ひなた:
AZATOYさんのデビューライブを観た時の印象はめっちゃカッコいいし、セクシーだし。NANIMONOには誰ひとりとして持ってないものがそこにあって、めっちゃ強いグループがうちにできたなと思いました。そこから成長のスピードが尋常じゃなかった。最初こそ、やらされてるカッコよさとか、何かそういう大人っぽさとかもあったけど、本当最近のライブ観てると、マジで自分たちのものになってる。この4人ってめっちゃカッコよくて。4人なのに、なんかデカいんですよね、存在も声量も全部。ステージに4人しかいないのに、圧がすごい。

かなた:
ウレシィィィーー!!

ひなた:
OTONA CHILD.で3マンやった時にAZATOYさんのカッコいい曲をカバーしたんですよ。そしたらみんなに爆笑されて。

かなた・まゆた:
アハハハハ!

ひなた:
おい!おれらは本気で練習したのに、やっぱあのカッコよさはちょっと練習したくらいじゃできないし、やっぱAZATOYさんがやるからこそ形になってカッコいいになるんだなって。NANIMONOにはないものがあります。おれらもカッコよくやりたい。あとバズの天才だと思います、SNSの。自分のキャラをちゃんと理解してるからこその見せ方ができてる。これは絶対に真似しなきゃいけないところだなって、マジで思います。

かなた:
やったぁ!

ひなた:
hakanaiさんはデビューの時からエモーショナルがもう本当にぴったりなグループで、完成されてないからこそ見続けたいなって思うグループなのかなって。青春をこの子たちと一緒に成長していけるんだ、みたいな。曲もさっきまゆたがしゃべってたけど、ハッピーにもバッドにも取れる、胸がギュッてなる歌詞が多かったり。ゆまが1番好きなアイドルさんって感じの曲なんですよね。パフォーマンスもすごい好き。ダンスがどんどんウマくなっていて。名古屋で観た時もすごくて、メンバーが1人欠けたとは思えんパフォーマンスしてた。NANIMONOはメンバーがいなくなった時にすごいすごい落ち込んだんですよ。めっちゃ泣いたりしたから……。この2グループともそういう同じ経験があったけど、本当に強いなって思いました……(目を潤ませながら)だって、苦しいよね……?

まゆた:
メンバーが1人いなくなっちゃった時、ゆまちゃんずで一緒にいて、ゆまちゃんが一緒に泣いてくれたんです。ライブ前に泣いていたらダメだけど、どうしても悲しい時があるじゃないですか。だからバレないように私は端っこで、陰で泣いてたんです。そしたらゆまちゃんが気づいてくれて、声をかけてくれた。優しい先輩がいてよかったな。頑張ろうって思いました。その経験を経て、NANIMONOさんも頑張ってるし、AZATOYさんも頑張ってる。だから、名古屋で頑張ろうって思えたのはゆまちゃんのおかげ。

ーーいい関係ですね。

まゆた:
本当にいい事務所に入れたなって思いました。

かなた:
みんな好きー!

ーー現在のライブアイドルシーンの中で、OTONA CHILD.のポジションやカラーというものが確実にできていると思うのですが、ご自分たち的にそれを感じることはありますか?

まゆた:
自分ではあんまり気にしてなかったんですけど、以前から関わってくださってる音響や照明のスタッフさんから“いいとこに入ったね”とか“最近、オトチルすごいね”と言われることもあって。それにこの間、プロデューサーさんの生誕祭があったんですけど、その時に“オーディションやった時に2,000人集まった”という話をしていて。“そんなに来たの!?”って、びっくりしました。

ひなた:
ほかの界隈と違うなって思うのは、優しさがどこよりも強い。3グループとも曲も色も全然違うけど、全部ひっくるめてOTONA CHILD.は優しい。どのグループを観ても優しい気持ちになってもらえる。事務所全体で優しい世界を今、体現しようとしてるなって。

かなた:
NANIMONOさんだったらインキャとか自信が持てない子たち。hakanaiさんだったら青春を見直したり、過去のいろんな気持ちだったり。私たちだったら生きづらい世界で戦うこと、生きづらいけど自信を持って頑張る!そうやって、いろんな層に刺さる、救われる曲を歌ってるなって思います。

まゆた:
OTONA CHILD.に入ってびっくりしたことが、否定されないんですよ、何も。もちろんダメなことをしたら怒られるんですけど、一般の社会じゃ怒られるような性格のちょっと難のあるところにも向き合ってくれたり、逆にいいところもちゃんと見てくれている。こっちが何も否定されてないから、ファンの人もその音楽を聴いて、自分が肯定される気分になると思う。NANIMONOさんの曲も、AZATOYさんも、hakanaiも、聴いてると自分でも何かできる気がする、自信がつく、そんな気持ちになるんですよ。だから不思議。

ーーそういう意味でもOTONA CHILD.の存在はこれまでのアイドルとは違うもので、今の若い子たちが憧れる新しいアイドル像をみなさんが作ってるんだなって感じます。そこを踏まえて、今後目指す理想像はありますか?

ひなた:
目標は武道館だけど、武道館で終わりが嫌なんですよ。終わるために目指してるわけじゃなく、武道館に行った先で自分がどうなってるのかがすごく楽しみ。自分を今見てくれてるお客さんたちもそれを楽しみにしてついてきてほしい。最終的にはメンバーみんなで何者かになる。“あなたは何者ですか?”って、周年ごとに訊かれるんですけど、答えられないんですよ。でも最近だったら、“NANIMONOのオレンジ色、ひなたゆま”で認知されてきてるから、それが今の自分のアイデンティティなのかなって。でもそれってまだふわふわしてるし。だからその先で“あなたは何者ですか?”って訊かれて、“これです!”ってメンバーみんな答えられたらいいな。

かなた:
AZATOYはメンバー4人それぞれの生き方があって、その生き方に憧れだったり、勇気づけられる人がもっと増えたらなって。AZATOYのことが好きで、私たちの生き方やビジュアルが好きでついてきてくれてる人をもっと世界中に広げていきたい。

まゆた:
hakanaiは“大きいところでライブがしたい”とか、“いろんな人に認知されたい”は、誰でも持ってる夢だから、それは絶対に叶えたいと思ってるんですけど、まだ全然知られているグループじゃないので。初めて呼んでもらえるライブとかだと、平日の昼の出番だったりで、お客さんが夜よりは少ないこともあって。でもそういうライブでもいいライブをしたい。ワンマンや大事なライブでいいライブをするのは、当たり前なんですけど、普段の1個1個のライブでも来てくれた人にとって、特別なライブ、ちゃんと心に残るライブにしたい。hakanaiの音楽、自分の言葉、メンバーの言葉で紡いでいって、その先に大きいステージが絶対に約束されてると思うから。

女の子のアイドルって、正直一生できるものではないけど、その先の人生も一緒に携われたらいいな(OTONA CHILD.代表)
ーーそんな未来に向かって、各グループ、大事なライブがあると思うので、告知を含めて最後に意気込みをひとことずつお願いします。

ひなた:
NANIMONOは10月16日(水)に2ndフルアルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』が出たんですけど、それに伴って初めて全国10ヵ所のツアー<魔法少女になれなかった>を周ります。メンバーの凱旋がほぼ入ってるツアーなので、絶対みんなに来てほしい。ツアーファイナルは12月13日(金)、豊洲PITなんですけど、この間のTDCホールよりもっともっとみんなに来てもらって、勢いをつけたいなって思ってます。私たちの楽曲は歌っていて自信があるものしかないし、みんながハッピーな気持ちで、ありのままの自分でいいんだと思ってもらえるようにツアーを周ります。その集大成の豊洲PITなので、絶対にみんな来てくださいっ!

かなた:
AZATOYは10月24日(木)に白金高輪SELENE b2にて、<1st ANNIVERSARY ONEMAN>があります。<愛す狂夢>で“アイスクリーム”っていう、“狂おしいほど愛が絡まる、甘い夢”っていうコンセプトなんです。AZATOYのことをめっちゃ知ってる人も、ちょっと知ってる人も、見たことないよっていう人でも楽しめる、AZATOYの世界観が存分に楽しめるライブになると思うので、1周年を迎えるAZATOYをぜひ観に来てください!500円から入れますので、足をお運びいただけましたら嬉しいです!

まゆた:
hakaniも1周年ワンマンがあります。ちょっと先なんですけど、2025年1月22日(水)に渋谷WOMBLIVEでやらせてもらいます。1年前のこの日にhakanaiがデビューした場所なんです。デビューの時は、いろんなアイドルの方に出ていただいて、満員で迎えることができたんでけど、1年を経て、ここをhakanaiだけの力で埋めるっていう目標と、さっき言ったように毎回のライブを大切に進んでいきたいこともあって。それに向けて定期公演もやっております。9月から12月まで4公演あって、近々だと11月6日(水)と12月11日(水)に渋谷近未来会館であるので、それも1つひとつ大切に1周年ライブへ繋いでいけたらと思っています。hakanaiのライブはいつ来ても、“この子たちはこういうことがしたいのかな”“こういうふうになりたいのかな”って、いろいろ想像が膨らむと思うんで、初めて観る人も追いたくなると思います。

代表:
せっかくマネージャー陣が来てるから、2人からもひとことほしいな。

ーーぜひ、マネージャーさんからグループのアピールをお願いします!

中野:
hakanaiは直に心を掴まれて揺らされる、あったかい気持ちになれるんですよ。サウナじゃないけど、ライブで“ととのう”んです。マネージャーとして、こういうことがやりたいっていうのがhakanaiはぴったりでした。私は以前、ほかの事務所にいたんですけど、売り上げ重視みたいなところがあって、それがすごく嫌で。内容やコンセプトにこだわる事務所に移籍したくて、OTONA CHILD.に入りました。人の心を動かすことや体験を作りたくて、この事務所に入って、hakanaiのマネージャーになれてよかった。そこがほかの事務所とも違うし、hakanaiにしかできない体験を提供できるという。それが私はすごくいいなと思いながらマネージャーをやっています。

まゆた:
おおー、いつも怒ってるだけの人じゃなかった(笑)。

荒木(AZATOYマネージャー):
AZATOYはメンバーがめちゃくちゃしっかりしてくれています。振り入れを見ていても、ちゃんと各メンバーが誰に対しても“そうじゃないよね、もっとこうしようよ”と言えるんですよね。SNSでも“今この構図が流行ってるから”とか、TikTokでも“こういう狙いを持ってやろうよ”とか、そういうところをちゃんと考えてくれるし、メンバーの役割分担も自然とできてる。ライブに関しても、最近自分一眼レフを買ったんですね。今まではケータイで引き絵しか撮れなかったんですけど、一眼レフで撮ったらメンバーの表情がめちゃくちゃよかったんです。AZATOYは可愛い曲は極端に可愛く、カッコいい曲は極端にカッコよく、と分かれてるんですけど、その表情の変え方も全然違う。これは惹き込まれるなって。そういうところも本当によくなってきたし、以前だったらMCも棒読み感があったんですけど、それもなくなりました。4人になってから本当仲よくなって、ステージでもそれがめちゃくちゃ出ていていいなと思います。あとはとにかく病まない!

ーーそれはマネージャーとしてはかなり助かりますね。

荒木:
僕も以前は違うところでアイドルのマネージャーをやっていたんですけど、相談事をめっちゃされてたんですよ。だけどAZATOYはそれが一切ない。先日ちょうど新しいアー写撮影があったんですよ。全員鏡を見ながら“ヤバい、爆美女!”“私たち売れるわ!”って、ずっとそんなことばっか言ってるんで(笑)。まったく手がかからない。今後が楽しみですね!

ひなた:
自分でそんなこと言ったことない……。

かなた:
うちら、みんなメンタルがいい方にヤバいんですよ(笑)。

ーー素晴らしい。NANIMONOは、代表さんからお願いします。

代表:
NANIMONOは本当に子どもでした。この子たち、今までどうやって生きてきたのか、この先どうやって生きてくんだろうって。いわゆる社不×7パターン。もうそれはそれは手が掛かる7人でした。言葉遣いもそうだし、表情も何もかも教えて。それが今は手が掛からなくなってきた。あまり心配せずに送り出せるようになったというか、マネージャー1人で大丈夫、何ならメンバーだけでも大丈夫とか。最初の頃は本当に挨拶も“こう言ったら、こう言われるから”って一語一句全部こっちで書いて送ったあげたりしてたけど、最近はそういうこともほとんどなく。本当に困った時は頼ってくるし、その線引きが自分たちでできるようになったから、頼られるまではあまり助けないようしていて。親離れさせなきゃいけないし、こっちも子離れしなきゃなって思ってます。

ひなた:
1.5周年の前に1回突き放されたんですよ。“自分たちで全部考えなさい”って。めっちゃ泣きました……。

代表:
今だから言うと、1周年の時はめちゃくちゃ仕込みました。すべてのセリフをこっちが考えて。“やりたい、やりたくないじゃない、こういう演出だから”と言って。ちゃんとエンタメに昇華してやってもらうわけだし。2周年、3周年を見据えた先に、うちらがやってあげないと、この子たちは本当に社不のまま人生を過ごしていってしまうと。今だけアイドルをできていればいいっていうつもりでやってないんですよ。もともと会社を立ち上げて、アイドル事業をやろうと思った時から末永く一緒にやっていきたいなと思っていて。女の子のアイドルって、正直一生できるものではないけど、その先の人生も一緒に携われたらいいなって。そういうつもりでやっているので、全部をやってあげるだけが優しさではない、怒らないことが優しさではない。そう考えた時に、ここで突き放さなきゃいけないなって。それがNANIMONOは1.5周年の時だった。さっきまゆたが“絶対に突き放されない”と言ってたけど、突き放す時は放しますよ。

ひなた:
そう!その話の時私、上の方見てましたもん。

代表:
だから突き放すし、あえて助けない。でも本当にヤバいなって思った時は助ける。それで乗り切った1.5周年がメンバー的にもよかったと思う。そこからの伸び代が大きくて、周りの大人やお客さんからの見方もすごく変わって、2周年に繋がっていったんだろうなと思います。今は2.5周年に向かっていて、楽しみですね。ただ、まだ卒園できてないけどね、幼稚園から。

ひなた:
それで小学校が空いてるってことですか!?

代表:
気づけば娘が増えました(笑)。最初は7人、今は3グループになって、スタッフも増えて。うちの会社、変わってるんですよ。変なやつしか入ってこないし、変なやつしか残れない。それは俺みたいな変なやつが上にいるからだね(笑)。そうそう、うちの事務所に入る基準があるんですよ。

荒木・中野:
(苦笑)。

ーー今、スタッフ募集してますよね。気になります。

代表:
仕事ができる人はいくらでもいるじゃないですか。カメラができる、イラストが描けます、デザインができる、資料作成や経理が得意……クオリティはさておきそれは頑張ればできると思うんで、そこは重視してない。1番重視しているのが、すっごいピュアなんだけど、すっごい嫌なやつであってほしい。“性格が悪い”っていうのが絶対条件にある。

まゆた:
えっ、メンバーもですか?

代表:
わりとそう(微笑む)。

ゆまちゃんず:
あははは。

代表:
ただ性格が悪いだけだと、ずる賢くやっていけても愛がないから、どこかでどんどん人が離れていってしまう。やっぱりピュアであることがめちゃくちゃ大事。でもピュアってだけだと割り切れない。やりたいことだけやっていても、何にも繋がらない。どちらも兼ね備えている人がいいんです。ずる賢く考えられて、あざとく生きて行ける人、それでいて子どもらしいピュアな心をちゃんと持ち合わせて、夢へ走っていける人。そんな人、なかなかいないですよね。だからうちはスタッフが少ないんです。

ーーなるほど。OTONA CHILD.では現在スタッフとクリエイター、さらにアイドルも募集していますね。

代表:
性格の悪いピュアな人、お待ちしております!


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