地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■えっ?オシドリは「おしどり夫婦」ではない
いつも一緒で仲がいい夫婦のことを「おしどり夫婦」というが、確かにカラフルなオスと地味なメスが寄り添って泳ぐオシドリのかわいらしい姿を見ていると、ほのぼのした気持ちになる。オシドリはすみかを整えるのも共同作業で、メスが巣穴の場所を決めると、オスはせっせと羽毛を敷いて居心地をよくする。交尾を終えるとメスは卵を産み、オスはメスを守るためそばにいる。
ところが、その後オスはあっさり巣を出てしまう。しかも、メスが卵をかえして懸命に子育てしているというのに、それを手伝うどころか、ほかのメスとつがいになって、妻と子をいっぺんに捨てるのだ。
じつは、オシドリは一夫多妻制。夫婦でいるのは交尾の時期だけで、メスが抱卵期に入ると夫婦関係はおしまい。オスがメスにいつもくっついているのは、ほかのオスにちょっかいを出されないようガードしているのである。
そうと知ればオスの美しい姿も何だか軽薄そうに見えてくるが、これはオシドリにかぎったことではなく、一夫多妻の鳥はオスが派手でメスが地味なのが特徴だ。しかも、メスはわざわざきれいなオスを選ぶ。この面食いぶりにも理由があって、きれいなオスの息子は父親に似てきれいなので、多くのメスに選ばれて遺伝子を残すことになるからだ。そして自分が地味な姿でいるのは、目立たないほうが天敵に見つかりにくく長生きできるから。実際、メスのほうが寿命は長い。
おしどり夫婦のオスもメスも、それぞれちゃっかり生きているのだ。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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