【第1話】から読む。
前回からの続き。私(セイコ)は、夫のヨシキと3年前に結婚しました。ある日私は友人の結婚式のため、弟コウタの奥さんのヒトミちゃんから着物を借りました。しかし結婚式当日、着物を着た私は激痛に襲われ、お腹に宿ったばかりの大切な赤ちゃんを失ってしまったのです。私は涙が枯れるくらい泣きました。なのにヒトミちゃんは私に寄り添うふりをして着物の心配だけ。私はこの着物が二度と私の目に触れないよう、処分しなければと思ったのでした。
だってあの着物は、私から赤ちゃんを奪ったのです。それなのにヒトミちゃんも弟のコウタも、着物のことばっかり心配して……。全部あの着物がいけないのです。あんなもの、なくなった方がいいのです。私はもう、わけが分からなくなっていました。
結婚式の前、私はヨシキに着物姿の写真を送っていました。そこには笑顔の私が写っています。これは赤ちゃんがまだお腹にいたときの最後の写真。私と赤ちゃんとの幸せだった思い出です。その存在まで「なかったことにする」なんて……。
その後私は両親から、ヒトミちゃんが30万を返しにきたと聞かされました。ヒトミちゃんは着物がちゃんと戻ってきたのでお金は受け取れない、と言ってきたのだそう。けれどこれから先、ヒトミちゃんはあの着物を見るたびに今回のことを思い出してしまうのかもしれません。私はヒトミちゃんとお祖母様の大切な想い出まで傷つけてしまったのです。反省してもしきれません。
自分の感情でヒトミちゃんを振り回してしまった私。きっともう二度とヒトミちゃんと一緒に笑い合う日はこないでしょう。それもすべて自業自得だと胸に刻み、これからも生活していきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ脚本・渡辺多絵作画・りますけ編集・井伊テレ子
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