“日本一パットが入る男”復活か?片岡尚之が『合計46m』を沈めて好発進

片岡尚之がパット復調の兆しを見せた(撮影:岩本芳弘)

“日本一パットが入る男”復活か?片岡尚之が『合計46m』を沈めて好発進

10月24日(木) 18:50

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<ZOZOチャンピオンシップ初日◇24日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

2022年大会以来、2年ぶり3度目の出場となった片岡尚之が、1イーグル・3バーディ・3ボギーの「68」でプレー。2アンダー・22位タイで初日を終えた。



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「ショットはあまり良くなかったんですけど、パターでゴルフを作れていたので良かったと思います」。10番からスタートし、11番で10メートル、14番では15メートルのバーディパットを決めると、18番は13メートルのイーグルパットを沈めた。「12番はティショットが左のラフに行っちゃって。3打目を80ヤードぐらいから8メートルに乗せて、それが入った。(11、12番と)2本連続長いのが入ってくれて」と、得意のパッティングでスコアを伸ばした。

しかし、後半の上がり2ホールではラインが読み切れなかったことや、「スパイクマークかなにかで跳ねて外してしまい」連続ボギーを喫した。前半の貯金を少し崩すこととなり後味は「めちゃくちゃ悪いですね」と結果には悔いが残る。それでも「外してしまったけど、最後もしっかり打ててはいたので。そこまで気にすることはないと思う」とストロークなど技術面での不安はない。ただ「そこまでいいゴルフをしていただけに、少しもったいない」と2打の重みを感じている。

片岡はルーキーとして迎えた20-21年シーズンに『平均パット』(パーオンホール)部門で1位。22、23年シーズンは2位と、プロ転向後3年連続でトップ2を外していない“日本一パットが入る男”と言っても過言ではなかった。しかし、ここ最近は「ショットもパターも全体的にずっと良くない。あまり前向きにゴルフができていない。なにかきっかけが作れたらいいかなと思っていた」と不調が続き、試行錯誤を重ねる日々を過ごしていた。

会場は昨年に続き、アコーディア・ゴルフ 習志野CC(千葉県)で行われている。「グリーンが速い」とPGA選手なども口をそろえる難グリーンだが、「久しぶりに速いグリーンで、(自分は)速いほうが好きなのかなというのは再認識できましたし、けっこういいパットがあったので、そこは良かった」。速いグリーンを好む片岡にとってはアドバンテージ。パット巧者の復活の兆しが見える一日となった。

今大会は主催者推薦枠で出場しているが、決して“二つ返事”というわけではなかった。「調子が良くなかったので、前向きな感じではなかった」と不安が頭をよぎることもあったが、「『片岡選手がいい』と推薦をいただけたので」。米国男子ツアーに出場できる機会はそうそうあるものではない。推薦してくれた主催者のためにも「出るからにはしっかりやりますし、『今年こそは』という気持ちで」と自らを奮い立ちたせて挑戦。収穫の多い初日となった。

今大会でトップ10に入れば2週後の「ワールドワイド・テクノロジー選手権」に出場できる。さらに優勝となれば、米ツアーのシード権(2年間)のほかに「ザ・セントリー」、「ザ・プレーヤーズ選手権」、「マスターズ」、「全米プロ」などの出場権を獲得することができる。

「なかなか優勝と言えるような調子でもないですが、あまり気にせずに。ベストだけを尽くして、終わってトップ10などいい位置にいれたらいいかなと思います」。結果だけにこだわらず、自身が持てる力を出し尽くすつもり。国内男子ツアー後半戦のためにも、ここで復活ののろしを上げる。(文・高木彩音)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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