ウーバーイーツの運営が主催する配達員イベント「配達パートナー対話会」とは?【チャリンコ爆走配達日誌】

実は一度だけウーバーイーツ主催の配達員パーティに参加したことがあるのですが……

ウーバーイーツの運営が主催する配達員イベント「配達パートナー対話会」とは?【チャリンコ爆走配達日誌】

10月24日(木) 7:00

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実は一度だけウーバーイーツ主催の配達員パーティに参加したことがあるのですが......

実は一度だけウーバーイーツ主催の配達員パーティに参加したことがあるのですが......

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第72回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

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ウーバーイーツの運営は配達員を集めたイベントを定期的に行なっています。

私が配達を始めた当初は年1回程度、パーティのようなものが開催されていました。その後、コロナによる休止を経て、昨年から「配達パートナー対話会」として復活。現在は年に2回程度行なわれています。

対話会は開催1、2ヵ月前に日時が記された一斉メールが配達員に届き、参加希望者は応募フォームから申し込みます。当選者には会場の案内などのメールが送信されるシステムとなっているようです。

私は現在の対話会のスタイルになってから当選したことがないので、具体的なことはわかりませんが、公式発表によると開催は2日間で参加者は合わせて35人ほど。ウーバーイーツの社員と直接意見を交わすイベントのようです。

配達員数は10万人ほど。対話会に参加したい人はその中のごくごく一部と思われますが、当選者はたったの35人なので、周りの配達員で対話会に参加したことがある人は誰ひとりいません。

対話会には一度も参加したことがないのですが、実は私、一度だけウーバーイーツが主催する配達員を集めたパーティに参加したことがあります。そこで今回は、そのパーティがどんなものだったのか書きたいと思います。

私がイベントに参加したのは2019年、組合ができる前のことです。運営からパーティ開催のお知らせのメールが届いたので、すぐに応募フォームにアクセスして名前などの必要事項を記入。「配達していて良かったこと」という自由記入欄があったので、「赤いコートを着てクリスマスケーキを運んだら配達先の子供がものすごいテンションで喜んだ」という実体験を書いて送信。

当時、配達エリアは東京23区全体に広がっておらず、配達員もまだまだ少なかったことやエピソードがいい感じだったからなのか、当選の通知が届きました。

会場は東京・恵比寿にあるパーティルーム。入り口で名前を伝えると、数字と名前が記されたネームプレートが渡され、それを首にかけて会場へ。中は立食パーティのような料理が並ぶスペース、ソファやテーブルが並ぶスペース、司会者や運営側の人がマイクを使ってトークをするスペースの3つのブロックがあり、普段からイベントやパーティに行かず、カジュアルな服など1着もない私にとっては完全にアウェーな空間です。

パーティといっても特にすることがなかったので、大量に料理を取ってはソファに座ってガツガツ食べるというコンボを繰り返していました。

ひとりで淡々とこなせるウーバーイーツ配達員の仕事の一番の魅力は、トークスキルが求められないこと。私を含めてそう考える人が多いのでしょう。会場には私と同様に、料理スペースとソファスペースを黙々と往復する人がけっこういたのを覚えています。

しばらくすると司会者の方がステージに登場。運営の日本代表の方のあいさつや自由記入欄にあったエピソードの中で一番良かったものの表彰などイベントが進行。そして「配達員同士の自由なトーク時間」が始まりました。

このトーク時間は、名札にある下1ケタの番号、上1ケタの番号など、司会者が指示する番号の人たちがソファに集まってざっくばらんにトークするというもの。パーティ好きの方が考えそうな発想です。

ですが、料理スペースとソファスペースを黙々と往復する人が多い場で、初対面の人が集まっても盛り上がるわけがありません。イベントを考案した方は「配達員という共通点があるから盛り上がる」と考えていたのでしょうが、ほとんどの方がダンマリ。たまに「恵比寿のマクドナルド、けっこう配達依頼がきますね」みたいな、会話のとっかかりをなんとかひねり出そうとする質問が聞こえる程度でした。

最後、会場を出る際にお土産としてモバイルバッテリーやウーバーイーツのクーポン券をいただきました。現在の対話会がどんな感じなのかはわかりませんが、当時のイベントはトークなどのマイナス面もあったものの、タダでいろんなものが味わえる、お土産ももらえるといったプラス面が大きかったので、私にとってはトータルでプラスとなるイベントでした。

文/渡辺雅史イラスト/土屋俊明

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