戦禍のウクライナで小さな命を救う人々を追う『犬と戦争ウクライナで私が見たこと』公開、ナレーションは東出昌大

戦禍のウクライナで小さな命を救う人々を追うドキュメンタリー『犬と戦争ウクライナで私が見たこと』公開ナレーションは東出昌大/[c]『犬と戦争』製作委員会

戦禍のウクライナで小さな命を救う人々を追う『犬と戦争ウクライナで私が見たこと』公開、ナレーションは東出昌大

10月24日(木) 10:00

ドキュメンタリー映像作家の山田あかねが監督したドキュメンタリー映画『犬と戦争ウクライナで私が見たこと』が2025年2月より全国公開されることが決定した。
【写真を見る】監督の山田あかねは約3年にわたりウクライナに通って取材

【写真を見る】監督の山田あかねは約3年にわたりウクライナに通って取材

本作は監督の山田が約3年にわたりウクライナに通って取材した「犬と戦争」の記録。2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻。戦争による惨劇が日々報道される中、その現実を自分の目で確かめるため、侵攻から約1ヶ月後にウクライナへと向かった。山田はこれまでに監督として小林聡美主演の『犬に名前をつける日』(15)や脚本を手がけた『犬部!』(21)など数々の作品で犬や猫の命をテーマに、福島や能登などの被災地への取材を重ねてきた。そんな彼女だからこそ“戦場にいる犬たちの現実を伝えなければ”という覚悟のもと戦禍のウクライナでカメラを回す。そして1つの動画をきっかけに衝撃的な事件を知ることになり、その真相を探るためウクライナへ3年にわたって通うことになった。

山田は「犬は人間の最も近くにいる動物。彼らを通して世界を見ると、人間の姿が浮き彫りになる。“犬の向こう側”には必ず人間がいます」と語る。本作では、戦場で生きる犬たちの様子をはじめ、その小さな命を救おうと世界中から駆け付けた人々が奮闘する姿が映しだされる。取材を通して見えてきたのは、戦争に翻弄される人々の姿、そして様々な立場から語られる平和への願いだった。

ナレーションを担当するのは俳優の東出昌大。自身も保護犬と暮らしている東出が、ウクライナを取材してきた山田の想いを受け取り、言葉に乗せる。日々、猟師として命の現場に立つ人間から発せられるその言葉は、私たちに現実を突きつける。東出の「犬から考える平和について」というコメントの通り、犬と人間が安全に、そして安心して共に暮らすには何が必要なのか、この作品から考えることができる。

2022年2月から始まり、いまも終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻。小さな命に向き合い、カメラを向けた本作から“平和の尊さ”を感じてほしい。

■<コメント>

●山田あかね(監督)

「戦禍のウクライナ、首都キーウで起こった犬をめぐる『ある事件』。その一部始終を捉えた映像を見た私は、彼らに…犬たちに何が起こったのか知るために、3年にわたり、ウクライナに通った。そこで見たのは、『戦争の悲惨さ』だけでなく、極限状況のなかで、犬や猫、動物たちを救おうとする人達の『強さと優しさ』だった。戦争という悲劇のなかで見た、ひとすじの希望の物語です」

●東出昌大(ナレーション)

「可愛い犬の映像がふんだんに映しだされます。はしゃいでは見せるその純真無垢な表情に、戦禍が続いている事を忘れそうなほどに。犬は人間に助けを求め、時に癒し、稀に人間よりも悟った顔をします。犬から考える平和について。犬は当たり前の幸せを享受出来る、素直な生き物。犬から”だから”考えられる平和について、の映画とも言えます」

文/スズキヒロシ


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