10月24日(木) 16:25
10月14日と15日、「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」の開会式ご臨席などのため、岐阜県を訪問された天皇皇后両陛下。14日に雅子さまがお持ちになっていたバッグに注目が集まっている。
’16年以来となり、即位後は初めてとなった今回の岐阜ご訪問。関係者や集まった大勢の人々が出迎える中、JR岐阜羽島駅に到着された両陛下。雅子さまはベージュのパンツスーツを着用されていて、スーツに合わせて持たれていたのがベージュのハンドバッグだった。
「雅子さまのバッグはフェラガモのアイコンモチーフである金具“ガンチーニ”がアクセントになったトップハンドルバッグでしょう。’93年に当時の皇太子ご夫妻が徳島県で阿波浄瑠璃の木偶人形を視察された際も、雅子さまは今回のものと同じフェラガモのバッグを腕にかけられていました。30年以上愛用されていますが、新品のように綺麗です」(皇室担当記者)
SNS上でもこのことに気づいた人々がその驚きを投稿。8万件以上の「いいね」が寄せられた投稿もあり、それだけ多くの人の心を動かしたようだ。Xでは、ものを“長く大切に使う”雅子さまのご姿勢に感嘆の声が上がった。
《こんなに長く一つのバッグを大切に使ってるのは好感しかない》
《良き物は3代だって使える。使い捨てだけではなく良いものを長く使う事もまた尊い》
《手入れが良いと、長い年月が経っても新品のように見えるんだね!30年以上前のものなのに、しっかりと使われているのが伝わってくる。思い入れのある品物って、特別な価値があるよね。その経年美も楽しむことができるのが素敵だな》
《こういう時間の流れに憧れます》
雅子さまといえば、他にも長くご愛用されるバッグが度々注目を集めてきた。
「’23年8月に那須御用邸ご静養の際にお持ちだった白と黒のバイカラーが特徴的なフェラガモのバッグは、90年代からお持ちで’02年に須崎御用邸を訪問された際や、’19年の那須ご静養の際にも使用されています。
また、今年5月にご一家でご静養のため栃木県の御料牧場をご訪問の際に手にされていた黒いバッグは、’07年にご一家での長野旅行の際にも使われていました。
さらに、同じく今年5月に初の単独公務として、愛子さまが東京・千代田区の国立公文書館の特別展を視察された際にお持ちだった白いバッグは母から娘へと受け継がれた品。’02年に雅子さまが国立成育医療センター開設記念国際シンポジウムに出席された際に使用されていました。ご家族揃って、良いものを長く大切にお使いになられていることが伺えます」(前出・皇室担当記者)
このような、“いいものを長く使う”精神は陛下がかつて提示されていた婚約の“条件”にも見て取れる。
‘85年2月、オックスフォード大学に留学中の陛下は、25歳のお誕生日の前日に開かれた記者会見で、理想のお妃像について次のように語られている。
「結婚する相手として自分と価値観が同じである人が望ましいと思います。具体的に言えば、美しいものを見たときに、それを美しいものとして評価できる、大切なものだったら大切なものと認識して大切に扱う人。
ぜいたくを避けるという意味において、金銭感覚が自分と同じ人がいいと思います。たとえば、ニューヨークのテファニーに行ってあれやこれやものを買うってことではちょっと困る」
雅子さまは、陛下の思い、そして“皇室の伝統”を体現してこられた。
「雅子さまは、バッグ以外にもお召し物やアクセサリーをリフォームやお手入れされながら、繰り返し使われています。同じドレスを何回も着用されたり、スカーフやコサージュを変えることで同じお洋服でも違う印象に変えられたりされていますね。
家具やお手回りの品も修繕を繰り返し、よいものを長く使うのが皇室の伝統です。このようなご姿勢は、陛下の価値観とも合致されているのです」(前出・皇室担当記者)
ファッションからも、雅子さまの誠実なお人柄を垣間見ることができるのだ。