松坂桃李が主演を務め、芳根京子、役所広司が共演する映画『雪の花 ―ともに在りて―』より、本ビジュアルと新規場面写真が解禁された。
【写真】小泉監督いわく「好青年」な松坂桃李も『雪の花』場面写真
吉村昭の小説『雪の花』を小泉堯史監督が実写化する本作は、多くの人命を奪う疫病と闘った町医者の実話を描く本格時代劇、10月28日から開催される第37回東京国際映画祭にて、ガラ・セレクション部門への出品が決定している。
江戸時代末期。死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの人命が奪われていく中、福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻・千穂(芳根京子)に支えられながら、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が行われていることを知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を入手すべく、さまざまな困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。知られざる無名の町医者は、どのようにして日本を救ったのか―?
笠原良策役には松坂桃李。使命感にあふれる人物をひたむきに、力強く演じ切り、作品を牽引する。そして良策の妻・千穂役に芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。そして、良策を導く蘭方医・日野鼎哉役を役所広司が演じる。
本作は、福井藩の町医者である笠原良策(松坂)がいくつもの困難を乗り越えながら人々を苦しめる疫病に立ち向かう物語。今回解禁された本ビジュアルは、どんな困難に直面しても「絶対に諦めない」という志が伝わってくる良策の姿、そして良策の妻・千穂(芳根)が優しいまなざしでこちらを見据える姿、良策が慕う蘭方医・日野鼎哉(役所)の鋭いまなざしが印象的なビジュアルとなっている。
人々を苦しめる疫病の治療法を求め京都の蘭方医・日野鼎哉の教えを請おうと福井から京都への旅を決心する良策。今回解禁された場面写真には、良策が京都への旅を決心する姿、そんな彼を支える妻・千穂が寄り添う姿、そして疫病に苦しめられる人々を見て、患者を救いたくとも何もできない自分の無力さに嘆く良策、そんな良策を支えようと持ち前の明るさで励ます千穂が捉えられている。
さらに、役所と共に小泉監督が絶大な信頼を寄せる吉岡秀隆演じる石川の町医者・大武了玄と肩を並べる良策の姿や、京都に渡った良策が鼎哉の弟子たちと共に、鼎哉を囲み疫病の治療法を探し奮闘する姿も。京都で治療法を探し求めていたある日、異国では種痘(予防接種)という方法があると知った良策。その種痘の苗を京都から福井に持ち帰ろうとする良策だったが、その道中猛吹雪に襲われ、命の危機を迎えることに…。そんな緊迫した様子を切り取った場面写真も解禁となった。
監督を務めた小泉堯史は、撮影前に主人公・笠原良策を演じた松坂桃李の印象を、「好青年ですね。素直な芝居で嬉しいです。自然に演じるのは難しいことですが、彼はそれができる。きっといい笠原良策になるんじゃないかと楽しみです」と語った。
また、監督の過去作『峠 最後のサムライ』(2022年)に出演し、本作で良策の妻・千穂を演じた芳根京子について、「『峠 最後のサムライ』で役所さんとのシーンを撮ったとき、役所さんと芳根さんの響き合いが非常にうまくいってたんです。今回の千穂はとても難しい役ですが、ぜひ芳根さんにやってもらいたかった」とコメントしている。
さらに小泉監督の出演作には欠かせない俳優・役所広司について、「ご一緒できるのは本当に心強いです。役に対する取り組み方が非常に真摯で、安心して任せられる」と、3人共に絶大な信頼を置いている監督。映画の題材を選ぶ際の基準の1つが、「その(登場)人物に会ってみたいかどうか」だという小泉監督にとって、本作の主人公・笠原良策は、まさに「会ってみたい」人物だったという。
映画『雪の花―ともに在りて―』は、2025年1月24日より全国公開。
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