【ClariS】カレンの卒業と重なる想い!奇跡のうた「Evergreen」

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【ClariS】カレンの卒業と重なる想い!奇跡のうた「Evergreen」

10月23日(水) 12:05

メンバーのカレンが卒業を発表したClariSが、四季をテーマにしたミニアルバムシリーズの完結編『AUTUMN TRACKS -秋のうた-』、シングルベスト第2弾『ClariS ~SINGLE BEST 2nd~』をリリース。そして10月~11月には、現体制で最後となるツアー「ClariS AUTUMN TOUR 2024 ~Via Fortuna~」を開催する。クララとカレンのふたりで受けるインタビューもこれが最後。各作品に収録の新曲やツアーにかける思い、そしてカレンが語る卒業とは?(後編/全2回)

☆<前編>【ClariS】ふたりの気持ちがリンクするアルバム「秋のうた」♪

■私たちの終わりの曲としてピッタリ

――『ClariS ~SINGLE BEST 2nd~』には、「Clear Sky -2024-」を再録しています。10年ぶりに「Clear Sky」をレコーディングして、いかがでしたか?

カレン:当時、ClariSに加入することは、それまで応援してくださっていた方にはイレギュラーなできごとなので、それをどう感じてもらえるかという不安がありました。

クララ:私も当時は「アリスが卒業してこの先どうなるんだろう~」という不安があって。みんなにどう受け止めてもらえるか緊張感があったし、今思えばまだ見えない先に向かって歌っていたイメージでした。それから10年歌い続けて来て、皆さんと気持ちを共有して作り上げて来た、そういう意味では”真の「Clear Sky」”になったんじゃないかと思います。

――そして新曲の「Evergreen」を収録。これは卒業発表を受けて制作された曲ですよね?

クララ:私たちもそう思いました(笑)。

カレン:作詞・作曲・編曲は丸山真由子さんなんですけど、私の卒業を知らずに書いてくださったそうです!スタッフさんはそう言っていますけど、私たちも丸山さんご本人から聞くまでは信じません(笑)。

――1番はクララさんの気持ち、2番がカレンさんの気持ちという風に思いました。

クララ:普通そう思いますよね。丸山さんは「Clear Sky -2024-」も書いてくださった方で、10年前から私たちの気持ちを一番に理解して楽曲に落とし込んでくれた方だからこそ、書くことができた曲なのでしょう。

カレン:別れの歌だけれどシンミリしていないし、そこで終わりじゃなくて、関係性はこのまま続いていくという温かさが、私たちの終わりの曲としてピッタリだなと思いました。

クララ:それに「Evergreen」には「いつまでも色褪せない」という意味があって、カレンのイメージカラーであるgreenがタイトルの中にあって、それがずっと色褪せないというのは、私たちやみんなの気持ちなので、これを何も知らず書いてくださったのは、本当に奇跡だなって思います。レコーディングしながら1フレーズごとに、考えるまでもなく歌詞の言葉が全てだなと思って、自分の気持ちがカレンやファンの皆さんに伝わってほしいと思ってストレートに歌いました。

■カレンが初めて自分自身のことを大事に考えてくれた決断

――カレンさんがClariSに入って、秋のツアーファイナルで卒業する11月がちょうど10年とのこと。お互いにどんな存在だったのか教えてください。

クララ:ClariSとしてデビューして、ずっと顔を出さずイラストで活動して、ライブ活動が本格的に始動したのはカレンが入ってから。最初はベールの後ろで、仮面を付けて、そして素顔になって。ファンの皆さんと直接お会いする活動はカレンと始めたことで、そこで直接お会いできることの楽しさを教えてもらいました。この10年を振り返った時にまず浮かぶのは、カレンが隣で歌っている姿とたくさんのファンの方たちが目の前で、笑顔でいてくださるライブの情景です。カレンがいたから苦手なダンスも頑張れたし、内向的で自分から一歩を踏み出す勇気が出せなかった私に、その勇気をくれたのがカレン。つまりカレンが私を変えてくれた。これまでもこれからも私にとって唯一無二の存在で、ずっと私の隣にいてくれることに変わりはないと思っています。

――ClariSとしてのかたちは変わっても、ふたりの関係性は変わらない。北海道に帰れば、普通に会ってご飯に行ったりもするんでしょうね。

カレン:すると思いますよ。それにClariSのライブの客席に、グッズのTシャツを着て普通に「クララ~」って叫んでいるかもしれない(笑)。そんな姿が容易に想像できるくらいの仲の良さは、皆さんの方がご存じだと思います。私自身もクララに変えてもらったところがたくさんあって、お互いの得意と不得意が真逆で、苦手が苦手じゃなくなるように高め合って行ったことが、ClariSの強みになったと思います。

――カレンさんは何が苦手だったのですか?

カレン:歌に自信がありませんでした。ダンスなど体で表現する方が得意で、歌は好きだけれど人前で歌うのはすごく緊張するので苦手意識がありました。でもクララと一緒にやっていくうちに、歌も楽しいなって思えるようになったし。思ったことを口で伝えるのが苦手だったから、クララが代弁して私の気持ちを伝えてくれたこともあったし。もともと自分もファンだったユニットだから、加入した時はめちゃめちゃプレッシャーや緊張感もあって、クララが作って来たものについていくだけで必死でした。そんな私を一番に認めて、10年ずっと肯定し続けてくれたから、今胸を張ってクララの隣にいられるのだと思います。

クララ:今までカレンは、そうやっていつも私を中心にClariSの活動を考えてくれて、いつも「それがいいね」って私の判断を推してくれました。そんなカレンが、初めて自分自身のことを大事に考えて決断したことだから、すごくうれしかったし応援したいと思ったんです。

――改めてカレンさんが卒業するという決断に至った思いを教えてください。

カレン:私は育って来た環境もあってか、家族というものに人一倍の憧れがあって、自分の理想とする家族を作りたいと小さい頃からずっと思っていました。ClariSとの両立も考えましたけど、ClariSは常に新しいことにチャレンジしてパワーアップし続けたいと思っているユニットなので、私のことで活動にブレーキをかけてしまうのは、ClariSのいちファンとして違うと思いました。それでクララやスタッフの皆さんに相談して、今回こういう決断をさせていただきました。

――相談を受けた時はどう思ったのですか?

クララ:カレンのそういう考え方や気持ちは分かっていましたけど、ずっと一緒に活動していくものだと思っていたので、「隣にカレンがいない日が来るんだ」という驚きがあったし、不安な気持ちも生まれました。私とふたりで作って来た幸せも噓じゃないし、それをカレンも幸せと感じてくれていたと思うけど、1人の女性としての幸せが別にあってもおかしくない。自分の気持ちを大切にしてほしいと思ったので、カレンの幸せを願う1人として心から応援したいと思いました。もちろん「できるなら離れたくない」って思いますけど、それを口にしなくてもいい10年を、ふたりで過ごして来たのだなと思います。

――黙ったままソッとやっていくこともできたかもしれない。

カレン:私にとって家族は本当に特別で、皆さんのことも「ClariSファミリー」と呼んでいますし、みんなも私たちのことを本当に家族だと思ってくださっています。その家族に中途半端な態度でモヤモヤが残ったり、素直に応援できなくなるのは違うと思って。家族に隠し事はしたくないじゃないですか。

クララ:カレンはこういう律儀な子なんです。

■ふたりの歴史と集大成を込めたツアー

――「ClariS AUTUMN TOUR 2024 ~ Via Fortuna ~」は、笑顔で終わろうと。

カレン:泣いたとしても決してマイナスな涙ではないので、それはそれでいいかなと思うんですけど、泣いてしまうと歌えなくなってしまうので、それでは悔しさが残ると思うので、その部分で泣きたくないという気持ちはあります。でも泣かずに終わることは絶対無理です(笑)。

クララ:ツアーのタイトル「Via Fortuna」は、ラテン語で「幸運の道」という意味です。ふたりで作り上げる最後のツアーになるので、それぞれにとって、ファンの皆さんにとっての道が、幸せでありますようにとの気持ちを込めています。ふたりの歴史と集大成、この10年の成長と歩みを感じていただけるツアーにしたいです。

カレン:みんなが、これからのことを安心できるツアーにもしたいと思っています。思い入れのある衣装を着るので、楽しみにしていてください!
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