10月22日(火) 7:45
昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」を制したコリン・モリカワ(米国)。名前の通り、日本にルーツを持つ選手だが、彼の勝利の裏側に“日本食”があることをご存じだろうか?
ゆっくりしたテークバックからいきなりスピードアップ! コリン・モリカワのスイングを連続写真で大解剖!
昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」で米国男子ツアー6勝目を挙げたコリン・モリカワ。ロサンゼルスで生まれ育った立派な“米国人”なのだが、その名が示す通り日本の血が流れている。
正確には父ブレインさんがハワイ出身の日系米国人三世、母デビィさんが中国系米国人という日系+中国系米国人だ。コリンは「米国代表として戦っているが、日本と中国のルーツをとても誇りに思っている。グローバルな存在になりたい」と語っている。
ダウンタウン近くでランドリーサービスを共同経営する両親の元に生まれたコリン。「裕福ではなかったが、僕が望むものを与えてくれた。僕は多くを望まなかったけれどね(笑)」と振り返る。5歳のときに参加した地元のゴルフキャンプがゴルフとの出合い。
コリンの熱中ぶりから両親がコーチに頼み込み、8歳で本格的な競技を開始した。地元のラ・キャナダ高校で活躍し、全米の大学から誘いを受ける中で選んだのは名門カリフォルニア大バークレー校。理由は「ビジネス学位の取得」で、「ツアーがどのようにしてビジネスを行っているのか、巨額の賞金が動くスポーツの華やかな世界の背後で何が起きているのかを理解したい。誰かに舞台を作ってもらうだけというのは違うと思う」と話している。
大学卒業後の2019年に満を持してプロ転向。プロデビュー戦から6試合目でツアー初優勝を果たした。20年には「全米プロ」、21年に「全英オープン」勝利とメジャー2勝を遂げ順風満帆なプロ生活を送っている。
メジャー初優勝時の会見で日本との関わりを本人に直撃したことがある。「残念ながら日本語は話せない。だけどなぜか日本食は大好きで、昨夜も『うどん』ヌードルを食べたんだ」と明かしてくれた。
19年秋の「ZOZOチャンピオンシップ」で初来日したときは「初めて踏んだ土地なのに、ファンがすごく温かく迎えてくれた。日本人の一部になれた気がして誇らしかった」と話す。
23年大会の開幕前にはキャサリン夫人と銀座の超老舗“すきやばし次郎”で鮨を満喫。日本食が勝利を呼び込んでいるのかもしれない。今年、タイトルディフェンディングのために選ぶ日本食は何になるのか、今から楽しみだ。(文・武川玲子=米国在住)
◇◇◇
●あなたはもっと飛ばせる力を秘めているかも!? 関連記事「飛ばしのポテンシャル診断!~」では、たった3ステップであなたの飛距離が分かります!