10月22日(火) 18:45
<ZOZOチャンピオンシップ事前情報◇22日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
ZOZO所属で今大会のホストプロである大西魁斗は、5月の国内男子ツアー「中日クラウンズ」以来、5カ月ぶりに日本で戦う。今年は米国男子下部のコーン・フェリーツアーを主戦場にし、「UNCヘルス選手権」で初優勝。最終戦を終えてポイントランキング25位につけ、来季米国男子ツアーへの昇格を決めた。
「本当に、率直にうれしい。やっとこの舞台に立てたということで、これからが本当の挑戦になってくる。気を引き締めて練習していきたいと思います」と、夢に見た舞台に立つチャンスをつかめたことに喜んだ。しかし、これまでの海外戦を振り返ると「つらいことが多かった」と苦悩が頭に浮かぶ。
「最初の6戦はちがう国に行った。環境が違いすぎるのと、毎週芝が違うこと、それに慣れるのにすごく時間がかかった。もう本当につらかった」と会場を転々とし、コースによって異なる芝生に苦戦。なかなか思うような結果を出すことができなかった。技術面ではパッティングに悩み、試行錯誤を重ねながらの日々。そのなかで挙げた初優勝は、苦しい時期の突破口となったに違いない。
さらに最終戦「コーン・フェリーツアー選手権」(米インディアナ州、フレンチ・リック・ゴルフリゾート )は、大西にとって「シーズンを通して一番難しいコースだった」という。そしてトータル4アンダー・13位タイで終えた。「いい成績でゴルフができたので、それは今後の自信につながるかなと思います」といい締めくくりで、日本に帰国した。
この日は練習ラウンドを行い、コースを確認した。「アンジュレーションが難しい」と、グリーンの傾斜や速さに警戒。「(直接)ピンを狙えないところが増えてくるので、焦らず冷静に、グリーンの真ん中を捉えて」と、ピンに寄せることだけを考えずに、パーオンさせることに集中していく。
「ベストを尽くすというのは毎年そうなんですけど、日本で唯一のPGAツアーということで、いい成績で回りたい。それには調整がまだ完成してない。しっかりと調整して迎えたいと思います」と、日本唯一の米国男子ツアー、そしてホスト大会に気合いも入る。取材対応を終えると、今年の課題とするパッティングの調整に向かった。来季の舞台に向けても、自信につながる4日間にしたい。(文・高木彩音)