松尾芭蕉の「奥の細道」にも記された! 長旅の疲れを癒やす疲労回復のツボって?/不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100(1)
仕事に家事に育児、毎日とても忙しい!
日々の疲れや不調を解消できずに引きずっている人、多いのではないでしょうか。
何をやるにしても、健やかな心と体が不可欠。体に蓄積してしまう不調の芽を早めに摘み、自分の体と心をいたわるためのヒントを、鍼灸師である田中友也さんが教えてくださいます。
放っておいてしまっていた「なんとなく不調」をなんとかするため、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
■「慢性的な排便の悩み」
体内の不要物を外へだす排便は、健康を保つ上ではとても大切です。
慢性的な便秘や下痢は、食欲不振や肌荒れ、冷えなど様々な不調を引き起こす原因にもなるので、早めの対策で快便生活を目指しましょう。
■「快便生活へのアプローチ」
排便のリズムを作りましょう
朝食後の排便習慣をつけましょう。便意がなくてもトイレに行って、体にリズムを作ってあげることが大切です。
朝食を食べましょう
空っぽの胃に温かい食べ物を入れることで、腸を刺激して排便を促します。よく噛みましょう。
体を冷やさないで
冷たい飲食物の摂り過ぎ、薄着、過剰な冷房などには注意しましょう。
ストレスをためないで
軽い運動やマッサージ、趣味を楽しんだりして、こまめにストレス発散を心がけましょう。
しっかり睡眠
体の潤いを保つためにも睡眠は大切。毎日、日付けが変わるまでには寝ましょう。
■スムーズな排便を促すマッサージ&背中のツボ
快便生活へのアプローチに加え、便秘改善には、次のマッサージとツボ押しによる手当てがおすすめ。
■「の」の字マッサージ
腸の蠕動運動と同じ流れに沿って時計まわりに。おへそのまわりを、「の」の字を描くようにマッサージしよう。マッサージのタイミングは、朝食後3~5時間後くらいを目安にして。食べた直後はNG!
お腹の力を抜いてリラックスした状態で始めよう。
軽く指圧しながらゆっくりと2~3周まわして。
POINT
お腹がゴロゴロしたり便意を感じてきたら、その段階で押すのをやめてトイレへGO!
■【大腸兪(だいちょうゆ)】のツボ押し
大腸の働きを助けてくれるツボ。ゆっくり深呼吸しながら、3~5秒押す→休むを繰り返す。
ツボの位置は、背側の骨盤の一番高い箇所を結んだ線で、背骨から左右に指2本分外側。両手をウエストにまわして、親指でツボを押す。
便通を促す以外に、冷えによる腰痛、腰のだるさなどにも有効。
POINT
押しづらいときは、テニスボールやゴルフボールなどを置いた上に、仰向けになって、自重をかけてツボを刺激してみよう。
■注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
著=田中 友也、イラスト=くぼ あやこ/『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』
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