仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか?実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか?様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
奥さんに脱サラを認めてもらう言葉
サラリーマンをしながら続けている副業が上り調子。本業はストレスも多いので、リスクを覚悟して独立してみたい。しかし、奥さんは安定した収入がなくなるのが嫌で、独立には反対の様子だ。こんなとき、なんと言えば“嫁ブロック”を突破できるのか?
「自分はこうしたい」ではなく、具体的な将来プランを示す
リモートワークや副業など新しい働き方が注目され、なかには「本業よりも副業のほうが稼げる」という人も、チラホラいるみたいですね。そうなると、「今の仕事を辞めて副業を本業にしようかな?」と考える人も出てくるでしょう。
とはいえ、独り身ならまだしも妻帯者だと家族を説得するのが難しいですよね。定期収入を手放すのはリスクもありますし。
じゃあ、そんなリスクも含めて納得してもらうためにはどうすればいいか。よくあるのが「今の仕事よりも副業のほうが自分には向いているから」と気持ちを熱弁したり、「どうしても副業を本業にしたい!」という熱意をこれでもかと伝えてしまうパターンです。家族がどんなタイプなのかにもよりますが、一般的にはこういう「自分がどうしたいか?」を伝えても、首を縦に振ってくれる可能性は低いと思うのですね。
というのも、多く場合は熱意や気持ちよりも「独立したらどうなるのか?」が一番気になるところだからです。なので、独立をすることで「何が変わるのか?」「何が変わらないのか?」「うまくいくと長期的にどうなるのか?」「失敗したらどうするのか?」という内容を話す必要があると思うのです。
んで、ここで気をつけるべきは不安要素と未来の期待度をなるべく具体的に話すこと。
収入に関して気にしているなら、「当面の収入が半分になっても、売り上げが毎月10%上昇しているので、半年後はサラリーマン時代と変わらない収入になる」とか、「副業に専念すれば、半年後には今の収入を超える」とかです。
ただ、これはほぼ確実に将来的に収入が上がることが前提です。ハッキリ言い切れない場合は、今の安定性と比較されて、許可が下りないこともあると思います。
そういうときは、例えば「本業の収入の8割までいったら副業をメインにしていい?」という感じで、数値目標を立てて説得するといいのではないかと思います。そうやってお互いが納得する“落としどころ”を事前に決めたほうが、後ですんなりと話が進むかと。
収入がやや下がる可能性があるときは…
ちなみに収入がやや下がる可能性があるときは、“別のメリット”を加える手法もあります。例えば、独立して自宅で仕事をするようになるなら、「今までより家族の時間をとれるようになる」とか「子供の世話や家事がもっとできる」とかです。こういうメリットと組み合わせて提案してみるのも、ポイントだったりしますよ。
奥さんに脱サラを認めてもらうには…
× 副業の仕事のほうが、自分には合っている
◎ 副業に専念すれば、半年後には今の収入を超える
構成/杉原光徳(ミドルマン)
【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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