A24が、作家スティーブン・キングのベストセラー小説「Fairy Tale(原題)」をドラマ化することがわかった。
この小説は、「キャプテン・フィリップス」「ジェイソン・ボーン」シリーズのポール・グリーングラス監督が刊行直後の2022年に映画化する予定で脚本を執筆していたが、このほどA24が10話構成のテレビシリーズとして準備を進めていることが明らかになった。
米Deadlineによれば、新シリーズはグリーングラスが映画向けに執筆した自らの脚本を、J・H・ワイマン(「FRINGEフリンジ」)とともにリライトして内容を膨らませる。ワイマンがショーランナーを手がけ、グリーングラスは監督も務める方向で契約交渉を進めているという。
「Fairy Tale(原題)」の主人公は、母親を亡くし、酒に溺れる父親のもとで暗い毎日を送っている高校生チャーリー。近所に住む変わり者の老人に雇われ、あれこれ手伝いをすることになったチャーリーだが、老人はある日、愛犬と納屋の鍵を彼に遺して死んでしまう。託された鍵で恐る恐る納屋を開けると、そこにはパラレルワールドへと繋がるポータルが……。チャーリーはポータルを抜け、善と悪が壮大な戦いを繰り広げる異世界に身を投じることになる、というダークファンタジーだ。
22年にユニバーサル・ピクチャーズがグリーングラスと映画化を目指したが、原作は600ページ超の巨編で2時間の映画に収めるのは困難となり、ユニバーサルは企画を手放した。その後、原作に惚れ込んだピーター・ライスがA24、グリーングラスとドラマ化に向けて動いてきたようだ。新シリーズはグリーングラス、ワイマン、キング、ライスが制作総指揮を務める。
なお、ライスは人気コメディ番組「サタデーナイト・ライブ」の誕生秘話を描いたジェイソン・ライトマン監督の新作「Saturday Night(原題)」や、ゾンビ映画シリーズの新作「28年後…(仮題)」などをプロデュースしている。
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ジェイソン・ボーン
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Photo by Shane Anthony Sinclair/Getty Images