地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■もっと気軽にハワイに行ける⁉ 「ハワイと日本がくっつく説」
ハワイに遊びに行きたいけれど、航空券は高いし、会社の休みもなかなか取れない......。そんな人に、ちょっとうれしい(?)話がある。ハワイは少しずつ日本に近づいていて、いずれ日本とくっつく日がやってくるのだ。
地球の表面は、プレートと呼ばれる十数枚の巨大な岩盤で複雑に覆われている。プレートは長い時間をかけて少しずつ動いており、それによって地球上にはさまざまな現象が起こる。現在の大陸の形成にも、地震や火山活動にも、プレートの動きが大きく関っている。
日本の周囲には、太平洋プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの4枚のプレートがあり、ぶつかり合いながら動いている。そしてハワイ諸島が乗っている太平洋プレートは、1年に6~8センチメートルずつ北西に移動している。つまり、ハワイは日本に年々近づいているのだ。
これは、国土地理院の敷地内にある超長基線電波干渉計の、直径32メートルもある巨大パラボラアンテナでも観測されている。超長基線電波干渉計とは、数10億光年離れた電波星からの電波を世界各地にあるパラボラアンテナで受信し、電波の到達までの時間を精密に測定し、解析する装置である。
日本とハワイの州都ホノルルの距離は約6600キロメートルなので、1年あたり8センチメートルで計算すると、約8000万年後には日本とハワイがくっつくことになる。
それなら、日本から歩いてハワイに行ける時代はやってくるのか。残念なことに、太平洋プレートは日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んでいる。そのため、太平洋プレートに乗ってせっかくやってきたハワイも、いずれは日本海溝に沈んでしまうことになるようだ。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
【関連記事】
・
地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?/人類なら知っておきたい 地球の雑学(1)
・
月は地球の一部だった⁉月の誕生について考えられる4つの仮説/人類なら知っておきたい 地球の雑学(2)
・
地球に7番目の大陸が存在した!?幻の大陸「ジーランディア」とは?
・
湯気が虹色になる?おうちでできる彩雲実験/最高にすごすぎる天気の図鑑(1)
・
日本語に「ら行」ではじまる言葉はなかった!?「ら行」のルーツはお隣の国にあり/大人の最強雑学1500(1)