10月21日(月) 8:00
<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第11戦マイナビカップ(一日競技)◇18日◇南総カントリークラブ 東コース(千葉県)◇6280ヤード・パー72>
朝から雨が降る難コンディションのなか、ツアールーキー・青木香奈子が6アンダーで念願の初優勝。「2位、3位が多いゴルフ人生だったので、優勝することができて本当にうれしいです」と喜んだ。
勝因については「キャディさんにセカンドをどこにつけたらパターが打ちやすいとか、すべて教えていただいて」と謙遜するが、一番は「いいラインのところにつけられて、それが入ってくれた」と得意とするアイアンショットが冴えたことだった。青木はもともとピンをデッドに狙うプレースタイル。用具提供を受けるキャロウェイの『Chrome Tour X』ボールを使用し「スピンがかかって、止まってくれた」ことが6アンダーという好スコアに結びついた。
前半は雨で一時中断もあったが、「雨は得意。あまり苦手意識がないので、気持ち良く回れた」と悪天候をものともせず、普段通りのプレーを続けた。6番パー4ではグリーン手前の池に入れるアクシデントに見舞われたが、「あまり深く考えずに、しょうがないなっていう気持ちで、自分のなかではパー」と持ち前のポジティブさで切り替えた。続く7番でバーディを奪い、ハーフターン時点で青木を含む4人が3アンダー・2位タイに並ぶ混戦となった。
最終盤で運を味方につけたのは青木だった。18番パー5。青木が打った1打目は右に飛んだが、木に当たって跳ね返り、ボールはフェアウェイ右のバンカー手前に落ちた。「ラッキー!これは優勝いけるかもしれない」。1組前を回っていた同郷の先輩・脇元桜がバーディを逃し、青木はパーをセーブ。2打差をつけて初優勝をつかみとった。
5月に行われた「第3戦 マイナビカップ」の最終日では、後半に崩れて脇元にトロフィーを譲ったが、その雪辱を果たした。来週には自身初の最終プロテスト(29~11月1日、茨城県・大洗GC)が控えている。「すごく自信になりましたし、次戦でも優勝争いできるように。そして、プロテストで合格できるように頑張りたいと思います」。大一番に向けて弾みをつけた。