遠藤憲一演じるクセ強でチャーミングな泰山、あの“毒舌・優佳”らが“未曾有”の物語を繰り広げる「民王R」が開幕

「民王R」が10月22日(火)よりスタート/(C)テレビ朝日

遠藤憲一演じるクセ強でチャーミングな泰山、あの“毒舌・優佳”らが“未曾有”の物語を繰り広げる「民王R」が開幕

10月21日(月) 7:00

「民王R」が10月22日(火)よりスタート
【写真】エプロン姿の田中丸(大橋和也)がかわいい

遠藤憲一主演ドラマ「民王RInspired by 池井戸潤」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回放送のみ夜9:00-10:00)が10月22日(火)にスタートする。今回WEBザテレビジョンでは、同作の第1話を事前に視聴。オリジナルレビューで番組の魅力を紹介する。

■総理大臣が誰かと“ランダム”に入れ替わる奇想天外ストーリー

同ドラマは、「半沢直樹」シリーズや「下町ロケット」シリーズ、「ハヤブサ消防団」などで知られる作家・池井戸潤の「民王」にインスパイアされた作品となっている。前作である2015年放送のドラマ「民王」では、遠藤演じる現職総理大臣・武藤泰山と、“未曾有”(みぞう)を“みぞうゆう”と読んでしまうほどおバカな息子・翔(菅田将暉)の心と体が入れ替わるという珍事が時にシニカルに、時にハートフルに描かれた。

今作の「民王R」では、再び総理大臣の座に就くことになった泰山(遠藤)がまたしても入れ替わりの事態に見舞われることに。しかも今度の入れ替わり対象は全国民。毎話、総理大臣が国民の誰かとランダムに入れ替わってしまうというストーリーが展開していく。

泰山の書生であり政治に対して無垢で無知なピュア人間・田中丸一郎太役を大橋が、泰山の新たな公設第一秘書・冴島優佳役をあの、警視庁公安部所属の猫田マモル役を山時、絶大な諜報能力と格闘能力を有する優秀な警察官・新田理役を山内、武藤内閣の内閣官房長官・狩屋孝司役を金田が務める。


■武藤泰山(遠藤憲一)、再び総理大臣に…第1話あらすじ

第1話ではーー

9年前には内閣総理大臣を務めながらも、今では政治家人生の引退を間近に控えている武藤泰山(遠藤憲一)。サウナ議連、お寿司議連、デザート議連…とのんびりした議員生活を送っていた泰山のもとに、民政党最大派閥を率いる二木正一(岸部一徳)から連絡が入る。支持率が史上最低の5%を記録し、後に控える候補者たちも失言、裏金、女性問題と不祥事のオンパレード――結党以来の窮地に立たされた民政党を救うべく、泰山は再び総理大臣の座に就くよう命じられるのだった。

一度は断るものの、二木の説得により「とりあえず」総理大臣の職を引き受けることにした泰山。再び官房長官の座に就けることを喜ぶ狩屋孝司(金田明夫)、そして書生の田中丸一郎太(大橋和也)とともに新たな公設第一秘書を探す泰山のもとに、前任秘書・貝原茂平の推薦だという冴島優佳(あの)がやってくる。

成田育英財団出身の優秀な人材だという優佳は、さっそく武藤内閣の閣僚案を提案。政治のしがらみにとらわれない斬新な案に目を見張る泰山だったが、結局閣僚人事は二木の意向を反映したものにせざるを得ない。

翌日、政治評論家の蓮沼清彦(満島真之介)らとテレビの生放送に臨んでいた泰山は、途中激しい頭痛に襲われ、意識を失ってしまう。そして目覚めた泰山は、再び入れ替わりの事態に見舞われたことに気づく。

こに現れた警視庁公安部の新田理(山内圭哉)と猫田マモル(山時聡真)により、今回の入れ替わりが某国のハッキングによるものであることを知らされる。

ーーという物語が描かれる。


■泰山(遠藤憲一)からにじみ出る、酸いも甘いもかみ分けたからこそのチャーミングさ

「民王」から9年後を描く「民王R」。温泉にのんびり浸かり、湯上りには冷たい牛乳を飲み「政治はやりきった」と、早くも引退モードの泰山。内閣総理大臣を務めていた時代は過去のものになったようで、ギラギラしていた部分はすっかり影を潜め、盟友・カリヤンこと狩屋とお気楽な会話を交わしているところに、突如、民政党最大派閥のドン・二木から呼び出され、総理になるよう命令されてしまう。

書生の田中丸に、もう一度総理を目指さないのかと言われたときには「浮ついた気持ちで総理を目指すべきではない」と達観したことを言っていた泰山だったが、二木と面会したあとは、「歴史に名を残したい!とりあえずでもいい、自分の名誉のために!」とコロッと言うことが変わり、総理大臣を目指すことに。しかも「(総理を)とりあえず、やっちゃおうか」と、かなり軽い、というかチャラい……のだが、そんな泰山が、なんだかチャーミングに見えてきてしまうのは「民王」同様。いや、さらにパワーアップ。

いい加減なように見えて、泰山の心の奥の奥の奥には政治への理想がちゃんとある。演じる遠藤が、せりふで言わずとも、たたずまいでそんな泰山を体現。ちょっと情けないところも愛おしく、引退を考えるくらいの年齢になった男性の酸いも甘いもかみ分けたからこその色気みたいなものがにじみ出ている。

■あの、大橋和也がフレッシュな演技を披露

そんな泰山の側近役であの、大橋和也がフレッシュな演技を披露しているのも見どころ。あのが演じる優佳は、銀縁メガネにカッチリスーツ。前任秘書・貝原茂平の推薦というだけあってか、毒舌なのも貝原に劣らない。

あのは制作発表記者会見で、「優佳は社会に対して不満を持っている役。僕もどいつもこいつもくそったれと思っているので、一心同体みたいな気持ちです」と話していたが、その言葉通り役柄にぐっと入り込み体当たりの演技を見せ、意外なコメディエンヌぶりにも驚かされる。

なにわ男子のメンバーとしても活躍する大橋は、泰山の後援会長である父のコネで書生となった田中丸一郎太を演じる。泰山の言動にツッコんだり素朴な疑問を口にしたりと、視聴者とドラマの間を埋めるような存在で、アクの強いキャラクターの中で一服の清涼剤。

優佳にほのかな恋心を抱くのだが、ふと彼女を見る表情に恋心だけでなく、生来の優しさや気遣いまで感じさせ“育ちが良くピュア”という役柄をごくごく自然に繊細に演じている。

ほかにも、エリートなのに豆腐メンタルの猫田や永田町のプリンス・白鳥翼、コワモテイクメン刑事・新田ら、「民王」からのおなじみキャラ、「民王R」からの新キャラが入り乱れ、毎話、総理大臣が国民の誰かとランダムに入れ替わってしまうという“未曾有”のストーリーを盛り上げる。

その奇想天外ぶり、入れ替わりの絶妙な演技に何も考えずに大笑いするだけでなく、今の世の中や自身の生き方について考えさせられたり、ふとホロリとさせられたりもする「民王R」は、10月22日(火)夜9時より放送される。





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