どうしても抜けられなくなった/(C)原田ひ香、高田サンコ/KADOKAWA
見守り相手からかけられた優しい言葉。抑えていた娘への気持ちが溢れ出す/ランチ酒2(1)
夜勤明け、ランチを肴にちょいと一杯——。
「見守り屋」として働く祥子の仕事は、ワケありなお客さんを夜から朝まで寝ずの番で見守ること。仕事終わりの晩酌ならぬ「ランチ酒」が、唯一の贅沢です。
そんな時、いつも胸に浮かぶのは別れた夫・義徳の元で暮らす一人娘のこと。娘のことや将来のことなど悩みは尽きないけれど、それでも食べて、飲んで、生きていく。蘭を育てている高齢女性や、子育てが一段落したシングルマザーといったお客たちとの出会いもまた、前を向く力となっています。
牛タン定食とビール、ステーキライスとワイン…高田サンコさんが描くおいしそうなグルメ描写も必見! 絶品一人酒小説のコミカライズ第二巻をお送りします。
※本記事は高田サンコ、原田ひ香著の書籍『ランチ酒2』から一部抜粋・編集しました。
著=高田サンコ、原田ひ香/『ランチ酒2』
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