10月21日(月) 14:09
プレー回数を増やすために、ゴルフ代の良い捻出方法がないか考えている編集者K。投資中級者を目指して勉強しているが、気になったのがほぼ同時に起きた円安と株高の背景。疑問を解消するため、信頼を置く美人トレーダーの若林史江さんに話を聞いた。
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――確かパリ五輪の前だったと思うけど、円が160円台になって、株価は4万円を超えましたよね。あれは米国の金利が高くて日本の金利が安かったからですか? 円安になったから、株が上がったってことですか?
全部『円キャリートレード』のせい。これ一択です。別に米国が強い弱いとか、日本が強い弱いとか関係ないです。
――『円キャリートレード』?
『円キャリートレード』は、低金利の円(日本政策金利0.25%)を借りてドルなどの高金利通貨(米国政策金利4.75~5.00%)に換えて運用し、金利差で収益を得る取引です。円を売ってドルを買うため、『円キャリートレード』が活発になると円安ドル高が進みやすくなります。
――それって日本の株価が上がり続けていることにも関係ありますか?
日本の株価が上がり続けていたのは、円安の背景がすごく大きい。でも「なんで円安になったのか」が非常に重要で、それは全て需給の問題です。円安になれば輸出産業の自動車メーカーなどが儲かるので、実質的に日本株は円安の方が株価は上がるようにできている。だけど、為替が円安に向いたのは、日本が弱いわけでもないんです。そこは全て『円キャリートレード』で説明ができます。
――輸出産業の株がグッと上がったから他の株も上がったということ?
違います。『円キャリートレード』が加速して、輸出関連株を中心に日本株を押し上げたんです。一説には「600兆円の円キャリートレードが円安を引き起こしていた」とも言われているんです。
――へ~。そうなんだ。
投資中級者になるためには、世界最大の半導体株であるアメリカのエヌビディアの動向にはしっかりと目を凝らし続けて欲しい。エヌビディアの好業績を受けて、日本の半導体株が上がり、一気に日経平均株価を押し上げたのも要因の一つなんです。
――米国の半導体株が、日経平均株価にも関係するんですか?
そうなんです。実は日経平均株価の銘柄の構成比率は、現在半導体銘柄が多くを占めています。言い方を変えると半導体関連銘柄が上がれば日経平均は上がるし、逆も然りなんです。世界最大手半導体メーカーであるエヌディビアの株価が上昇すれば、日本の半導体株もいいだろうということで、日経平均株価も動くといっても過言ではないと思います。8月末にエヌディビアの決算が発表されましたが、成長の勢いに陰りが見えたことも、8月の日経平均株価を大きく押し下げる要因になっていました。
――最近注目の半導体株は、米国のエヌビディア次第なんですね。エヌビディア株は注目し続けますね。
【覚えておきたい用語】
■円キャリートレード
金融用語における「キャリー」は、資産を保有することによって得られる利益のこと。「トレード」は取引の意味。低金利の円を借り入れて高金利の通貨で運用することで、金利差によって収益を得る。
■エヌビディア
主にGPU(グラフィックボード)を開発・販売するAI半導体メーカー。2024年6月には時価総額が3兆3,300億ドル余りとなり、IT大手のマイクロソフトを抜いて初の世界1位にもなっている。
解説/若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校 1年生1学期』(宝島社)。TOKYO MX『5時に夢中!』出演中。ゴルフ歴23年、ベストスコア76。
(構成/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)
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