10月21日(月) 7:30
<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6506ヤード・パー72>
昨年のこの大会を最後に日本ツアーから引退した2015、16年賞金女王のイ・ボミ(韓国)が大会アンバサダーとして大会を盛り上げた。大会中は連日、撮影会、サイン会などのチャリティイベントでファンと交流し、1番、10番ホールでは選手を見送った。最終日はスタートコールにも挑戦し、「よく怒っているのは、それだけゴルフに真剣だからです。普段はとってもかわいいです」と2歳年上の上田桃子を紹介。これには上田も苦笑し、ギャラリーは爆笑だった。
優勝した同じ韓国のイ・ミニョンには、表彰式でチャンピオンブレザーを渡して祝福した。映像で見ていたという16番の劇的なパーセーブには「自信を持って打ったショットだと思う。すごかった」と驚き、「ミニョンちゃんは普段はあまり笑わないけど、あのときは笑っていたでしょう。笑顔を見られてよかった」と話した。
日本ツアーを離れて1年。「1番ホールでずっと選手を見ていて、知らない若い選手たちも、みんなスイングがきれいで、カッコよかった。見ていたら自分も打ちたくなった。でも、1番のティショットだけ。昨日は雨が降って、きょうは寒かった。やめてよかったと思った」とおどける。メルセデス・ランキング1位の竹田麗央は残念ながら予選落ちしたが、「心が痛かったです。私は休みながら優勝していたけど、麗央ちゃんはずっと試合に出て、アメリカの試合にも出ている。多分、今は体力が落ちているだけだと思う。しっかり休んでまた優勝してほしい」とエールを送った。
日本ツアー引退後は韓国ツアーの最終戦に出場し、今年も11月の同大会に出場するという。「不安だけど、この一週間でイメージトレーニングはできた。しっかり練習して準備したい。1日はアンダーパーで回りたいです」。来年以降は試合に出る予定はなく、事実上の現役引退まであと1試合。真剣勝負の姿は間もなく見られなくなるが、多くのゴルフファンを魅了するボミちゃんスマイルは永遠に不滅。「来年もよろしくお願いします」と最後も輝く笑顔で締めくくった。(文・臼杵孝志)