【第1話】から読む。
前回からの続き。私はメグミ、夫のアヤトと2歳の娘(ノア)の3人家族です。順調だと思っていた結婚生活。しかしアヤトから突然離婚を突きつけられ驚いてしまいました。私に言い返されると思っていなかったのか、アヤトはタジタジ。「私が親権を持った場合、義両親はますますノアに会うチャンスを失う」と言うと、ようやく自分の矛盾に気付いたのか青ざめました。もしかしたら「離婚をちらつかせて言うことをきかせよう」という魂胆だったのかもしれませんが、あまりにも浅はかです。しょぼんとするアヤトを見て、こちらまで情けなくなってしまいました。
気まずそうに黙り込むアヤトを目の前にして、私は大きくため息をつきました。この際、思っていたことを言ってやろうと、これまでのアヤトの生活態度を指摘すると、ようやくアヤトは蚊の鳴くような小さな声で謝りました。それを合図に、私も少しだけトーンダウンします。
私がそう言い放つと、アヤトはすっかり黙り込んでしまったのでした。もしもアヤトがこの先も変わらず、私に育児のすべてを丸投げするのであれば本当に離婚を視野に入れることになるかもしれません。しかしその翌日の晩、なんとアヤトは私に頭を下げてきたのです。
アヤトのめちゃくちゃな主張に言い返すと、アヤトはハッとしたように黙り込んでしまいました。
その様子を察するに、きっとアヤトは心のどこかで「家事や育児、親戚付き合いなどは、メグミがうまくやってくれればいい」と思いこんでいた節があったのではないでしょうか。そして、そのことを指摘されるまで、本人も気付いていなかったのでしょう。
翌日から少しずつ、アヤトはいい夫、いいパパに変わっていきました。きっかけはアヤトの見切り発車の離婚宣言でしたが、以前よりもずっといい関係を築けるようになったと思っています。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・吉田ぱんだ編集・みやび
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