【画像で見る】旬のものを取り入れたバランスのいい食事を意識した「井上さんのある日の夕食」
家事や仕事で毎日忙しいはずのあの人が、いつも笑顔の理由を徹底調査。どんなものを食べているの?心を整えるコツは…⁉今回は、大手家事代行会社で最高品質のプランを担当し、スタッフの指導教官も務める多忙な井上めぐみさんの元気の秘密をお聞きしました。
教えてくれた人▷整理収納コンサルタント 井上めぐみさん
整理収納コンサルタント、クリンネスト1級。大手家事代行会社で最高品質のプランを担当し、スタッフの指導教官も務める。また、家事にまつわる講習会の開催も。著書に『「ついで掃除」できれいが続く』(婦人之友社刊)。53歳。二男一女の母。
■「家事に完璧を求めない」がマイルール。
食事は旬のものを大切に
家事代行サービスの仕事に従事し、「ずっと走り回っている」というほど多忙な井上めぐみさん。そんな毎日を支えるのは……?
「私の母が食生活をとても大切にしてくれたこともあり、『食べたものが体を作る』という考えが根っこにあって。旬のものを取り入れたバランスのいい食事を意識しています。おかげで疲れても寝れば元気に。風邪もめったにひきません」
ただし料理を含め、家事に完璧を求めないのがマイルール。何事も6割でOKと考えているそう。「家事に完璧を求めると、イヤになって体が動かなくなっちゃう。だから頭を切り替えて『点数が低くてもいいよね』って。きょう少しでも何かしておけば、あしたの自分がきっとラクになりますから」
旬を迎えたズッキーニ、オクラ、枝豆を使った料理が並ぶ、ある日の夕食。
「旬の食材以外に毎日食べているのは、青菜ときのこ類。買い出し担当の夫も、わが家で『きのこ三兄弟』と呼んでいるしめじ、しいたけ、えのきは、頼まなくても買ってきてくれるんですよ」
■TIME SCHEDULE
5:40起床
5:45キッチン全体をサッと1分ほど拭き掃除後、夫とコーヒータイム
6:00朝食の準備(家族5人分の朝食と3人分のお弁当、夕食の下準備)
野菜の下処理をするときは、その日使わない分もまとめてやってしまうそう。「そんな"手間の貯金"があると、毎日の食事作りがグンとラクに」
7:00朝食
7:15片づけ
7:45掃除(ゴミ関係と洗濯、食材の買い出しは夫の担当)
掃除はまず、はたきかけからスタート。「トイレ、洗面所は使ったついでに掃除をすれば、汚れがたまらず、大掃除いらず」
8:30身支度
8:45出勤
18:30帰宅後、夕食の準備
下処理ずみの野菜は、主菜や副菜、汁物にと大活躍。「あとは作り置きの常備菜を出せばOK。準備に30分もかかりません」
19:00夕食。食後、家族でおしゃべり。片づけ
21:00自分の時間
22:30入浴
23:00就寝
■"途中"を大事にすれば「家事は6割」でも心地いい
「家事は6割」にもかかわらず、心地よく整った井上家。
「それは"途中"を大切にしているからかもしれません」と井上さんは分析します。
「家事って、"途中"ばっかりな気がするんですよね。洗った食器が乾く途中、部屋を片づける途中……。あるとき、そんな"途中"のシーンが美しければ、家事を完璧にしなくても家が整って見えるのかもと気がついて。そのためにはものは使う場所に置く、家に置くものは吟味して選ぶことが大切なんじゃないかと思っています」
ものを厳選すれば出しっぱなしも気にならない
洗った食器はステンレス製のカゴで水切り後、竹製のカゴに移し替えて乾かします。
「竹のカゴだと、食器が山積みでも"出しっぱなし感"が出ないんです。だから散らかって見えないし、『すぐ片づけなきゃ!』と気持ちが焦ることもありません」
掃除で体力キープ&気分もスッキリ!
「背伸びをしたり、かがんだり。掃除は全身を使うので、特別な運動をしなくても体力がキープできるんです」。
汚れが落ちると気分がスッキリ。リフレッシュ効果も実感しているそう。
ペン習字は心を整えるのにも役立つ
仕事に役立てばと習い始めたペン習字。
「大人になると自分の成長が感じられなくなるけれど、字は練習すれば必ず上手になるのがうれしくて。自分時間に練習に励んでいます」
たいへんなときは家族に頼る
たいへんなときは無理せず、家族に頼るのも疲れないコツの一つ。
「夫は家事を進んで担ってくれますし、疲れたときにはマッサージも。私にとってドラえもんのような存在ですね(笑)」
趣味の「芸術を愛する会」はリフレッシュ&インプットに◎
ママ友たちと毎月、美術館を訪れている井上さん。
「ピカソの絵を見たときには、『基礎の画力があるからこそ抽象画が描けるんだ。仕事も同じだな』などと感じたり。美術館は、気づきと元気をくれる場所です」
***
多忙な中でも、リフレッシュする時間を設けたり、手間貯金をしたりと工夫をしているからこそ、いつも笑顔でいられるのですね。井上さんが大事にしている「家事の"途中"」を意識してみようと思いました。
撮影/布川航太取材・文/恩田貴子
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