10月20日(日) 12:16
<ファンケルクラシック最終日◇20日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>
国内シニアツアーの最終ラウンドが行われている本日10月20日は、レギュラーツアー48勝を誇る中嶋常幸の70歳の誕生日。スタート前には“古希祝い”が行われて、「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべた。
スタートのアナウンスで「1975年にプロ転向。プロ人生およそ50年、人生70年目の節目をお祝いしたく花束贈呈です」と大きな花束が贈呈された。大勢のギャラリーから「中嶋さんおめでとう!」と祝福の言葉が飛び、満面の笑みを見せる。さらに株式会社ファンケルの創業者で、名誉相談役・ファウンダーの池森賢二会長も登場。中嶋は「え…!まさか池森会長が来てくれるなんて…」と目を丸くしながらプレゼントを受け取った。
お祝いが終わるとギャラリーに「あまり期待しないでよ~」と笑いを誘い、ドライバーの素振りをする中嶋。記念すべき70歳の一発目はフェアウェイの左方向へ飛んだ。「ナイショー!」のかけ声を背に受けて、スタートしていった。
中嶋は「トミー」の愛称で知られる名プレイヤー。青木功、尾崎将司とともに“AON時代”を築いたレジェンドのひとりだ。1973年の「日本アマ」を当時最年少の18歳で制すと、77年には「日本プロ」を22歳の若さで制覇した。国内シニアツアーでも5勝を挙げている。
今大会は、今季シニアツアー3試合目の出場で、初日に「80」、2日目が「77」と裾野カンツリー倶楽部(静岡県)のアップダウンに苦戦している。最終日はレギュラーツアー通算10勝、シニアツアー通算13勝を誇る74歳・高橋勝成とのペアリング。高橋はシニアツアーで40回ものエージシュートを達成しているが、70歳を迎えた中嶋も“バースデー・エージシュート”の期待がかかる。(文・高木彩音)