10月20日(日) 6:15
「設計家の意図を理解できれば、5打は変わると思います」と、国内男子ツアー通算9勝を誇り、現在JGTOのコースセッティングアドバイザーを務める佐藤信人は話す。技術はもちろん大切だが、今回は少し視点を変え、頭脳を使ってスコアアップする方法を教えてもらった。
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日本のコースでは、海外に比べると長い距離のパー3は少ない。白ティから回っていれば、ミドルアイアンやショートアイアンで打つ機会も多いと思います。しかし、距離が短くても砲台や打ち上げでグリーン面が見えないパー3は要注意です。
設計家は、グリーン面を見せないことで距離感を出しにくくし、ショートのミスを誘っているケースが多いと思います。ティーイングエリアに立ったとき、ゴルファーの心理としては見える位置にボールを打ちたい。だからグリーンの手前に打ってしまうのです。砲台や打ち上げのパー3の手前にはバンカーが設置されていることも多いと思いますが、ショートのミスを想定して作られていると思いますね。
マネジメントのセオリーとして、「手前から攻める」というものがありますが、砲台や打ち上げグリーンであれば意外と奥がセーフになっていることもある。もちろん、奥に池やバンカーがないことを確認した上の話ですが、番手を一つ上げるのもアリです。砲台グリーンの場合、手前から攻めるとアプローチもグリーン面が見えずに寄せづらい。ワンオンしなかった上に寄せられないとダブルボギーの可能性も高くなってしまうので、思い切った番手選択をしてみてくださいね。
■佐藤信人
さとう・のぶひと/1970年生まれ、千葉県出身。日本ツアー通算9勝、国内メジャー3勝。JGTOのコースセッティングアドバイザーを担当し、今は解説者としても活躍。パリ五輪男子競技や米国男子ツアーでも買いあ説を務めた。ミズノ所属
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