【写真】小坂菜緒が笑顔で正源司陽子に花束を渡す
日向坂46の四期生11人全員が出演する映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」(10月25日公開)の公開直前イベントが10月20日に都内で行われ、四期生の正源司陽子、藤嶌果歩、二期生の小坂菜緒が出席した。
■藤嶌果歩、自分が映ったスクリーンを「同期と『わーきゃー』とはしゃぎながら見た」
四期生のメンバーと同級生役を演じたことについて、主人公の池園優里香を演じる正源司は「普段から同期は、年齢は違えど同期なので、何も気にせずフレンドリーに接してくれていて、普段からまるで同じクラスの仲良しグループみたいな感じで過ごしているので、その感じがこの映画でも伝わったらうれしいなと思います」と声を弾ませる。
タメ口でせりふを言い合っていることが話題に上ると、羽川恵を演じる藤嶌は「普段から同期とはタメ口でいろんな話をしていますし、日向坂46四期生ってすごく青春が大好きなので、この映画で大切な青春の時間を過ごすことができて、私はとってもうれしかったです」と笑顔を見せた。
また、完成した本作を見た感想を求められると、正源司は「スクリーンに私たちが映っていることが信じられなくて、すごくうれしかったですし、私たちは普段、東京で活動させていただいていますが、制服を着ることによって、まるで本当に修学旅行に出ているようで、自分も懐かしい気分になりました」と目を輝かせる。
藤嶌は「私自身、映画を見ることが大好きなので、スクリーンに映った自分を見てうれしいけど、ちょっぴり恥ずかしいような、照れくささがあって、同期とも『わーきゃー』言いながらはしゃいで見ていました」とうれしそうに話した。
■小坂菜緒、アイドル役のオファーに「本当に私でいいのかな」
イベントでは、アイドル・有川凛を演じる小坂も登壇し、正源司と藤嶌に花束を贈ると、「撮影しているときからずっと見守ってきたので、もう公開が近づいているんだなって身に染みて感じていますね」としみじみと語る。
小坂から“見守られている感”を感じていたか尋ねられた正源司は「撮影前に『頑張って』っておっしゃっていただいて、それがエネルギーになって撮影を頑張れたなと思います」と感謝した。
また、本作への出演オファーが来た際の心境を聞かれた小坂は「アイドル役とお話を頂いて、“本当に私でいいのかな”って(笑)」と吐露。「四期生が頑張っている中で、私も力になれたらいいなと思ったので、『ぜひよろしくお願いします』とお返事させていただきました」と振り返った。
■自身の存在を消しての演技は「等身大だからこそ難しかった」
アイドルがアイドルを演じることについては「でも、小坂菜緒じゃなくて有川凛という役がいるので、逆に自分を消して有川凛にならなきゃいけないというのは、等身大だからこそ難しかったですね」と苦労を語った。
さらに、劇中では渡辺莉奈が演じる桐井智紗に憧れられるという役どころだったが、小坂は「莉奈ちゃんが『私に憧れて日向坂46に入りました』って初めて会ったときに伝えてくれて、その光景がリアルみたいな感じだったので、自分も莉奈ちゃんを勇気づけたように、今度はありりんが智紗ちゃんに勇気を与えなきゃという気持ちになったので、そこはリアルで考えやすかったですね」と撮影時の心境を伝えた。
■小坂菜緒、正源司陽子は「泣きそうな子犬みたいな感じ」
ほか、正源司が「撮影前に緊張してしまって、菜緒さんに『無理かもです』って弱音を吐いてしまったことがあったんですけど、そのときに『同期もいるから絶対に大丈夫』って寄り添ってくださって、すごくうれしかったです」と小坂との撮影時のエピソードを打ち明ける場面も。
小坂は「泣きそうな子犬みたいな感じでした(笑)」と表現して笑わせつつ、「台本を読んだときにせりふ量も多いし、班長として引っ張っていく役だったので“大丈夫かな?”って心配はあったんですけど、『無理かもしれないです』って話してくれたので、『みんなもいるし大丈夫』って言いましたね」と背中を押したと明かしていた。
◆取材・文=風間直人
■メンバー11人のリアルな物語が盛り込まれた作品
アイドルデビューからわずか2年の四期生にとって、映画初出演となる本作。演技初挑戦の11人がメインキャストとして抜てき、東京を訪れた修学旅行生を等身大に演じる。
監督は、最新作「658km、陽子の旅」が第25回上海国際映画祭のコンペティション部門において、最優秀作品賞を含む最多3冠に輝いた熊切和嘉、脚本は「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズの福田晶平と、Netflixシリーズの「トークサバイバー」やSnowMan主演映画「おそ松さん」の土屋亮一がタッグを結成。
企画段階からメンバー11人に事前インタビューを敢行し、学生時代の思い出や、アイドルになる前のエピソード、東京への思いなどをヒアリング。それを基に彼女たちのリアルな物語が盛り込まれた完全オリジナル脚本を作り上げた。
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