前回からの続き。私はケイコ。現在、一人娘で3歳のシズカを育てています。シズカはよく言えば活発で元気、悪く言うとかなり落ち着きがない子です。家のなかで遊ぶことよりも外遊びが大好き。しかも、公園や外出先では、常に私がシズカを追いかけている状況になっています。正直、女の子の子育てはおままごとやおりがみなど、もっと静かに遊ぶものだと思いこんでいたので、想像と現実のギャップに戸惑っています。何よりも、落ち着きのなさが気になるので、これから幼稚園に入園するのに、うまくやっていけるのか不安です。
幼稚園の入園式で、まさか記念写真を撮れないとは……。式の最中はシズカをなんとか座らせることができましたが、足をブラブラさせながらずっとまわりをキョロキョロと見まわしていました。お父さんとお母さんの間で、静かに座っている同い年の子たちを見ると、シズカのことが恥ずかしくさえ感じられました。
入園して2か月後の保育参観。夫は仕事で行けなかったので、私がひとりで保育参観に行ってきたのです。
シズカの隣には、補助の先生がついていました。動こうとしたり、おしゃべりがはじまろうとすると、そっと今やるべきことへ誘導してくれました。
もちろん、ほかの子のサポートもしていましたが、すぐにシズカのところへ戻れる距離感でサポートしていました。それだけシズカは目の離せない子なのでしょう。
ほかの子たちが自力で制作活動をしているのに、シズカだけできていない……私は今回の保育参観ですっかり落ち込んでしまったのです。
「やっぱり、シズカは発達に問題があるのかもしれない。そうじゃなかったら、私が育て方を何か間違えているのかもしれない」
私は夫に相談しました。「先生から何も言われてないなら、そこまで心配しなくてもいいんじゃないかな?」
夫はこう言いますが……不安に駆られた私は、担任の先生に相談することにしたのです。
小さい頃は走り出して困った状況になれば、抱っこ紐を使って抱っこしたり、ベビーカーに乗せたりしてなんとか走り出してしまうことを阻止できていました。
体が大きくなり力も強くなった今は、私だけでは手に負えないことが増えてきました。
先生も年齢相応だとおっしゃってくれましたが、保育参観でずっと補助の先生が隣についていた姿が忘れられません。
夫や先生からは大丈夫と言われますが、ほかの子と同じように行動できないシズカへの不安が募っていきます。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・今淵凛作画・ゆずぽん編集・石井弥沙
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