10月19日(土) 6:15
「設計家の意図を理解できれば、5打は変わると思います」と、国内男子ツアー通算9勝を誇り、現在JGTOのコースセッティングアドバイザーを務める佐藤信人は話す。技術はもちろん大切だが、今回は少し視点を変え、頭脳を使ってスコアアップする方法を教えてもらった。
設計家の考えるルートはどっち!? クイズ形式でマネジメント力を上げよう!
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設計家の意図をくみ取るには、ティからグリーンに向かって考えるのではなく、グリーンからティに向かって逆算してマネジメントを考えましょう。
例えば、右ドッグレックのホールでティーイングエリアに立ったとき、「右の林を超えてショートカットして、短い距離を確実に乗せる」と考えるかもしれませんが、ティショットで少しでもミスをすれば林の中から出すだけになったり、OBになったりするリスクがあります。また、ショートカットに成功しても、グリーン右手前にバンカーが配置されていれば、短い距離であってもプレッシャーがかかるでしょう。
このような場合、「ピンは右手前のバンカーの上にあるから、セカンドショットでピンを狙うならフェアウェイ左サイドが良さそう。だからティショットはフェアウェイ左サイドを狙う」というように考えれば、プレッシャーの少ないルートで攻略できます。
設計家は、左右どちらかのルートから攻めるように設定していることが多い。真ん中からストレートに攻めるというのはあまりないですね。ティーイングエリアに立ったら、グリーンから逆算して左右どちらから攻めるかを決めましょう。プラン通りに行かなくても大丈夫です。まずはプランを立てることが大切。プロだって毎回プラン通りに打てているわけではありません。ただ、プランがあることで、1ショット1ショットの答え合わせができて、ゴルフIQが高まります。
トライ&エラーを繰り返して、マネジメント力を磨いていきましょう。
■佐藤信人
さとう・のぶひと/1970年生まれ、千葉県出身。日本ツアー通算9勝、国内メジャー3勝。JGTOのコースセッティングアドバイザーを担当し、今は解説者としても活躍。パリ五輪男子競技や米国男子ツアーでも買いあ説を務めた。ミズノ所属
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