【第1話】から読む。
前回からの続き。私はヒカリです。夫のケンイチ、小1の娘モカと一緒に3人で暮らしています。モカの運動会に義母を招いたのですが、終始楽しくなさそうでモヤモヤしてしまいました。ただ義母は、本当は楽しかったというのです。ケンイチが聞いたことには、「お嫁さんやお孫さんとの距離を詰めすぎて、絶縁されてしまった」と話す知人の話を聞き、あえて淡泊に接することを決めていたのだそう。あのそっけない態度がモカのことを好きだからこそだったと知り、驚いてしまいました。
運動会の日から少しすると、私たちにはもうひとつ大きなイベントがあります。それはモカのお誕生日。
モカがテレビ電話で義母をお誕生日会に誘いました。
突然の電話に義母はやや面食らったような顔をしていました。「お誕生日会に来てほしいの!」とモカが言うと、義母は驚いたあとにやや戸惑った表情で「いいのかしら……」と呟きました。
私が「ぜひ、いらしてください」と言うと、義母は少しだけ照れたような顔になりました。
そしてお誕生日会当日、義母は駅前のおいしいデリを持ってきてくれました。
義母はモカの言葉を嬉しそうに聞きながら、幸せを噛みしめているような顔になりました。私とケンイチは顔を見合わせながら思わず微笑んでしまいました。
運動会のあとに迎えたモカのお誕生日会。モカはそこへ「ばぁばを呼びたい」と言いました。なんと義母は、私たちが知らないところでモカのことをたくさん褒めてくれていたそうなのです。モカのことが本当に好きなんだと感じた私たちは、義母もお誕生日会へ招待することに。
戸惑いながらも参加してくれた義母は、モカ同様とても嬉しそうでした。私も義母とのあいだにできたわだかまりが解け、今は晴れやかな気持ちでいっぱいです。これからは互いの配慮がありながら、より心地よい距離で仲良くできたらと思っています。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・まゆか!編集・横内みか
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