10月19日(土) 8:00
<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース2日目◇18日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6506ヤード・パー72>
5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」で痛めた左肩に痛みが再発し、前週の「富士通レディース」を途中棄権した小林夢果が「68」で回り、トータル8アンダーで初日の9位タイから6位タイに上がってきた。メルセデス・ランキング(MR)は現在40位。初シードはほぼ確定といえる位置にいるが、プロ3年目の21歳に「安泰」の余裕はまだない。
今週は賞金総額2億円、優勝賞金3600万円の高額大会だが、「賞金よりポイントです」とテーマは¨ポイ活¨。ポイント配分の高い4日間大会で上位に入り、シードが与えられるMR50位以内を決めるために、痛みが残る左肩をかばうことなくフルスイングを続けている。
「日常生活でも痛い」という左肩はこれまでMRI検査なども受けたが、痛みの原因は特定されていないという。「骨とかには異常はなく、多分、筋とかだと思うけど、お医者さんには¨姿勢が悪い¨と言われています」。セカンドオピニオンどころか5つほどの病院で診てもらったが、どの病院でも言われることは同じ。猫背は幼いころからだそうで、「昔からよく言われます。直そうと思ってはいるけど、(猫背は)楽なんで。多分、痛みの原因はそれですね」と自虐的に笑った。
夏場にも左肩痛の再発で3試合を欠場するなど痛みとも闘いながら目指すは初シード。「毎日、4アンダーで回ればイケるかな。4、4、4、4です!」。インから出たこの日は2バーディ・1ボギーで折り返した後半に3バーディを奪い、2日連続の「68」で目標の半分は達成。「ラウンド後はすぐに氷で冷やして、練習時間もちょっとだけ短くして、なるべく肩に負担をかけないようにしています」。この大会は初出場で予選落ちした2022年以来、2度目の出場だが、「いい感じで回れている。自分に合っているかも」とコースとの相性も悪くはない。
首位とは3打差で初優勝が狙える位置にいる。今季優勝者、MR上位ら40人しか出場できないシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も手が届くところにある。だが、最優先はシード。「優勝はまだ道のりが長いと思うし、優勝よりシード、リコーよりシードです」。地に足をつけて、臨む決勝ラウンド。背筋をピンと伸ばして、まずはシード獲りを完結させる。(文・臼杵孝志)