【写真】同作で映画音楽にも挑戦した堂本剛堂本剛が10月19日、都内で開催された映画「まる」公開記念舞台あいさつに、綾野剛、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、戸塚純貴、荻上直子監督と共に登壇した。
■堂本剛の27年ぶりとなる映画単独主演作
映画「まる」は、堂本が荻上監督と企画プロデューサーによる約2年前からの熱烈なオファーを受け、27年ぶりとなる映画単独主演を務める他、.ENDRECHERI./堂本剛とWネームで映画音楽にもチャレンジ。偶然描いた「◯」により、正体不明のアーティストとして一躍有名になってしまった男性の“自分なのに、自分じゃない人生”を描く。
登壇した堂本は「この映画を通して、たくさんの人々の“今”に向かってメッセージを投げかけられたらいいなと思って演じさせていただきました」とあいさつ。
映画音楽にも挑戦したことについて「この映画はフィルムで撮っているということもありまして、最初に仕上がったものを見た時に『役者さん一人一人の呼吸、“間”というものがたっぷり使われている映画だな』と思って、その“間”がすでに音楽になっていましたので、監督に『音楽はつけなくていいんじゃないですかね』とお伝えしたのですが、監督が『ここと、ここと、ここには、音が欲しいです』とおっしゃったので、『どういう音楽がいいかな』と非常に悩みまして…」と当時を振り返る。
続けて、「初めて映画音楽を務めさせていただきましたが、とても難易度の高い仕事だったなと思っています。普段自分が制作していた音楽とは違っていろいろな学びがありましたので、本当に貴重な体験をさせていただいたなと思っております」と述懐した。
また、好きなシーンについて「『売れないアーティストに価値なんてない』っていうせりふには、いろいろ考えてしまいましたね。アーティストのお仕事をさせていただいているので、すごくいろんな考えが巡ったシーンでした」と告白した。
■堂本剛のコメントに綾野剛が大笑い「めっちゃ面白いですね!」
そんな中、登壇者たちが「今夢中になっていること」を明かす場面も。
堂本が「今夢中になっている物はあんみつです。急にあんみつが好きになりまして、最近よく食べています。黒蜜がいいじゃないですか」と打ち明けると、隣の綾野が「黒蜜って何であんなにうまいんですかねぇ」としみじみと同意。
そんな綾野の反応に気を良くした堂本は「黒蜜は本当にステージドリンクでいいなと思っている」とコメントして会場を沸かせ、「めっちゃ面白いですね!」と大笑いする綾野から「剛さん、ふざけてます?」とツッコまれて、会場を爆笑で包んでいた。
■映画「まる」あらすじ
美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている沢田(堂本)は、ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のけがが原因で職を失う。
部屋に帰ると床にはアリが1匹おり、そのアリに導かれるように描いた「◯」が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。
突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、だんだんと「◯」にとらわれ始めていく。
◆取材・文=原田健
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