松尾芭蕉の「奥の細道」にも記された! 長旅の疲れを癒やす疲労回復のツボって?/不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100(1)
仕事に家事に育児、毎日とても忙しい!
日々の疲れや不調を解消できずに引きずっている人、多いのではないでしょうか。
何をやるにしても、健やかな心と体が不可欠。体に蓄積してしまう不調の芽を早めに摘み、自分の体と心をいたわるためのヒントを、鍼灸師である田中友也さんが教えてくださいます。
放っておいてしまっていた「なんとなく不調」をなんとかするため、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
■「口の中の乾き、唾液不足」
植物も潤いがないと枯れるように、唾液は人にとって大切な潤い。
昔から中国では、唾液は体の潤いを増やし、若々しさを維持する「若返りの妙薬」ともいわれる大事なものです。
きれいな唾液は内臓からでてくるもので飲み込むのが良く、痰のようにペッと吐いてはいけません。
唾液の分泌が減ると、口の中が乾き(ドライマウス)、口腔内に細菌が繁殖しやすく口臭の原因ともなります。
唾液がたくさんでると、外から侵入する細菌から体を守ってくれます。
■唾液が増える食べ方
・唾液をたくさんだすコツは、たくさん噛むこと!
・やわらかい物ばかり食べていると噛むことが減って唾液も少なくなる。
・噛むほどに味わいを豊かに楽しめる旬の食材を選んで食べよう。
NG
少し噛んで飲み物で流し込むのはダメ!
■唾液をだす舌の運動
舌の運動で舌まわりの筋肉が鍛えられて、唾液の分泌が促される。
1口を軽く閉じ、舌の先を歯の表面に当てる。上から左に向かって、ゆっくり円を描くように進む。
212周したら唾液を飲む。反対方向も同じように行う。
3口を軽く閉じ、舌の先は口腔内で上下のあごに沿って、回転させる。
412周したら唾液を飲む。反対方向も同じように行う。
舌先をぐるぐるまわすと唾液がでるでる。
■注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
著=田中 友也、イラスト=くぼ あやこ/『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』
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