高田里穂、渡部秀へ「砂後谷が秀くんでよかったなと思っています」二人が役どころや見どころを語る<バツコイ>

「バツコイ」に出演する高田里穂、渡部秀にインタビュー/撮影=山田大輔

高田里穂、渡部秀へ「砂後谷が秀くんでよかったなと思っています」二人が役どころや見どころを語る<バツコイ>

10月19日(土) 8:00

「バツコイ」に出演する高田里穂、渡部秀にインタビュー
【写真】ビターな大人の泥沼ラブコドラマに挑む高田里穂、渡部秀

高田里穂が主演、渡部秀が共演の真夜中ドラマ「バツコイ」(毎週土曜深夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか)が10月19日(土)より放送される。

同ドラマは、漫画家・月子氏による同名漫画を原作に、自由恋愛を選ぶ肉食系美人弁護士が、離婚交渉中の既婚者と知らず、高校教師と出会い、不倫関係に。アラサーにして初めて本気の恋をする弁護士と“天然女たらし”な高校教師によるビターな大人の泥沼ラブコメだ。高田は、優秀な弁護士で、特定の男性と付き合うより、自由恋愛を選ぶ恋多き主人公・美留町カホリ役を務め、渡部は、カホリの恋の相手・砂後谷輝義役で出演する。

このたび、WEBザテレビジョンでは高田と渡部にインタビューを実施。撮影現場の雰囲気やドラマの見どころについて語ってもらった。

■高田里穂「いつか連ドラの主演をしたいという夢がありました」

――今作の出演の話を聞いた時はいかがでしたか?

高田里穂(以下、高田):いつか連ドラの主演をしたいという夢がありました。決まるかもしれないって話を聞いた時は、急に現実味を帯びてきて、本当にこれまで頑張ってきてよかったなと思いましたし、主演としての立ち振る舞いがまだまだ分からない状況だったので、どういうふうにやっていこうかなってワクワクと責任感があって。また、原作ファンの方がいる作品だと思いますので、そこを裏切らないように、自分なりに考えて演じられたらなと思ました。でも、とにかく嬉しかったですし、感謝の気持ちでいっぱいでした。決まったのは30歳になる前でしたが、30歳になった直後に放送されるので、これからの芸能人生で、また新たなステージで頑張っていきたいなと思いました。

渡部秀(以下、渡部):僕は、主役が里穂ちゃんだっていうのを聞いた状態で、お話をいただいたので、自分のことより里穂ちゃんの初主演の相手役が自分で大丈夫かな?とかいろいろ思いました。また、原作がある作品で、キャラクターが天然で女たらしの役というのも聞いて、恋の相手役として二人で仕事をしたことがあまりなかったので、どのようにアプローチしていこうかとか考えました。

高田:彼女彼氏っていうシチュエーションはあったけどね。

渡部:そうだよね、シチュエーションとしてはあったんですが、ここまでがっつりやるっていうのは初めてだったので、僕自身というより里穂ちゃんにとって僕で大丈夫かな?という懸念点はあって。不安と言うとちょっと自信なさげになっちゃいますが、大丈夫かなっていうのは正直ありました。

高田:撮影していく中で、毎日、砂後谷が秀くんでよかったなと思っています!

■高田里穂「コメディーシーンと情緒的なシーンでの演じ分けを自分なりに考えてやっています」

――撮影の雰囲気はいかかですか?

高田:一日に撮影する量がすごいので、全員大きめの声を出し、すごいスピーディーに撮影が進んでいっています。気が付いたら、あっという間に撮影が終わっているんじゃないかなって思います。そして、クランクインがいきなり大声で砂後谷を罵倒するシーンからだったので、これはかなり体力使うなって、そこで確信しました。

渡部:確かに、いきなりフルスロットルだったね!しかも、初日にそういうシーンが2,3個続いていたよね。

高田:そうなんですよ。監督から「声張りめでもっと大きめに、テンション爆上げ、徐々に上がってって!」といった的確な指示もあったので、そこに乗っていこうっていう気持ちでやらせていただきました。一方で、情緒的なシーンもあるので、コメディーシーンと情緒的なシーンでいい意味でギャップが生まれるように、演じ分けはすごい自分なりに考えてやっています。

■役柄について「カホリとは性格が似てる」「砂後谷の性格は逆のタイプ」

――役柄についていかかですか?

高田:漫画を読んだ時、自分と似ているなと思いました。恋愛的な部分では理解できないですが(笑)、性格の部分で、気持ちを切り替えようとしたり、何かが起きた時にあたふたするのではなく次にどうしようかってすぐに切り替えられる所であったりは、すごく似ています。女性から見ても自立して格好いい女性として漫画のまま演じることが、この作品の大事な部分かなと思ったので、カホリの格好いい部分を丁寧に演じたいなと感じました。また撮影が始まり、演じるうえでは、自然と役に切り替わっている自分がいます。でも、監督には「気を抜くと優しさが出ちゃうから、もっと強気で!」って言っていただいて、そこは自分でも意識して、漫画のカホリの顔を頭によぎらせて、漫画に合わせた表情作りとかもやっています。

渡部:物事に対して執着があるっていう砂後谷の性格と、僕は逆のタイプなんですが…。似ている部分で言うと、よく里穂ちゃんとかから「ストーカーっぽい!見た目が真っ当なのに変なことしそう!」ってよく言われて(笑)。そういう見た目の部分はあるのかなって思います。

高田:秀くんはいい意味で陰がある!漫画で砂後谷を見ていて「秀くんだ!」って思いました(笑)。

渡部:ありがとう(笑)。なので、そういう意味では、自分の感覚的にはちょっと真逆なキャラクターを演じられるっていうのはすごく嬉しいですし、雰囲気的には、周りから似ている部分があるって言われるのは、良い作用があるなと思います。

■高田里穂「弁護士のことについて調べてノートにまとめたりしました」

――ドラマに入る前に何か準備されたり役作りをしましたか?

渡部:僕はすごくします!今回の役は特にしました。砂後谷って気持ちの浮き沈みがすごくて、情緒がすごいので、コメディーとシリアスのバランスについて、監督とかと相談して、ここはコメディーチックにオーバーにやろうとか、ここはもうちょっと真剣に愛を伝えてほしいとか、事前にけっこう話をして、役作りにプラスしていきました。

高田:秀くんのお芝居は、私が想像していた通りで!秀くんのことはよく分かっているから、(お芝居が)こう来るだろうなって言うのが想像できて、やりやすかったですし、私が違う言い回しになっても、それに合わせて返してくれて。でも、絶対予想外な返しにならず、安定的に返してくれるから、本当に秀くんで良かったって思う瞬間がいっぱいあります!

渡部:なんかあげようか?(笑)

高田:ちょうだい(笑)。私は、弁護士のことについて、用語なども何も知らなかったので、自分で調べてノートにまとめたり、弁護士の1日のスケジュールを考えたりしました。弁護士の仕事は自分が想像しているより忙しい、休む暇もないなって思いました。なので、カホリはそういう慌ただしさを処理できる優秀な人なんだなって。だから、そういう人物に見えるように表情や動きを研究しましたし、準備ももちろん大事ですが、現場でもっとこうした方がいいなっていう動きを自分の中で詰めて、秀くんとちゃんと相談しながら一つ一つやっています。

■渡部秀「昔から気になったことは二人で話をしています」

――お二人でけっこう相談はされているんですか?

高田:どうやったらやりやすいかなとか、変に見えないかとか二人で話をしています。

渡部:そうですね。二人で気になったことは、こうしようとか話しています。でも、たぶん昔からそういう感じでやっていたし、あまり変わっていないところかなと思います。

高田:意図的にやっているというよりは自然にやっていますね。

■高田里穂「キスシーンの撮影はすごくソワソワしました」

――お話を聞いていて、仲の良さが伝わってきます。

高田:そうですね!いい意味でどんな姿を見せても恥ずかしくないです。

渡部:いい意味でね、大事!(笑)。でも、先ほども話しましたが、(恋愛関係の役を演じるにあたり)その考え方が邪魔にならないかな?というのは始まる前に心配しいていて、不安の一つでもあったので。どちらかというと、僕は里穂ちゃんに対して、アプローチする側なので、調整したりすることができるんですが、受け取る側が難しくないかな、やりづらくないかなって、そこは気を付けていました。今のところそこのバランスは取れているかなと思います。

高田:ラブシーンはもちろん、二人でのキスシーン自体も初めてだから、その緊張感みたいなのは伝わるのかなと思います。キスシーンの撮影はすごくソワソワしました!でも、監督から細かい指示があったので、だいぶ後半には緊張感も薄れて、リラックスしてできました。普段は恋愛しても自分からはいけないタイプだから、肉食系女子の役にはギャップがありますが、リードしている側として、いい意味で乱雑に振り回したいなっていう気持ちでいます。

■高田里穂&渡部秀がドラマの見どころを明かす

――最後にドラマの見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

高田:原作もそうですが、ドラマ版も本当に想像のできない展開で。毎話、そうなるんだ!っていうのが私は衝撃的だったので、物語の流れやキャラクターの動きに注目して見てもらいたいです。そして、情緒的な部分も笑えるコメディー部分もあるので、息つく暇もないと思いますので、全話通してみていただけたら嬉しいです。

渡部:この作品は、周りから見たら正しい恋愛はしていない×女と×男たちの恋愛模様が描かれていますが、自分たちの中では、これが正しいと思いながら恋愛しているっていうのが大事なのかなって、もちろん葛藤はあるんですが。だから、美留町カホリをはじめ、自分の中の×を〇にしていく恋愛を、自分の信念を信じてやってきたというキャラクターを、せっかくドラマでやるので平面では描き切れない表情だったりをちゃんと見せていきたいなと思っています。なので、自分の恋愛の価値観と照らし合わせながら見ていただくと、よりこの作品を楽しめて、キャラクター理解も深まるんじゃないかなと思います。今後の恋愛のお手本になるかはちょっと分かりませんが、いい参考になるんじゃないかなと思いますので、ぜひ、お楽しみにしてください!


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