“4度目の正直”へ姉・優利と調整も吉田鈴が過ごす最終プロテストまでの残り2週間「やるしかない」

爽やか笑顔の吉田鈴。最終プロテスト前のラストマッチだ(撮影:福田文平)

“4度目の正直”へ姉・優利と調整も吉田鈴が過ごす最終プロテストまでの残り2週間「やるしかない」

10月18日(金) 7:30

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<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース初日◇17日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6506ヤード・パー72

茨城・大洗ゴルフ倶楽部で29日から始まる今年度の最終プロテストまで、あと2週間を切った。2次予選通過者ら約100人が出場し、合格できるのは20位タイまでの狭き門。4度目の挑戦で『サクラ、サク』を目指す注目アマチュアの吉田鈴は、プロテスト前の最後の実戦を5バーディ・3ボギーの「70」で回り、22位タイで滑り出した。



日本スポット参戦の姉・優利…似ている?【写真】


前半のインは2バーディを奪い、ボギーはなし。後半は1つ落として迎えたパー3の7番で3メートルを沈めると、パー5の8番は残り80ヤードの3打目をピン手前1メートルにつけて連続バーディを奪った。最終9番は2打目を引っかけて、アプローチも寄せ切れずにボギーとしたが、「内容はすごく良かったと思う。最終調整の場にもなるので、自分の感覚、フィーリングを大切にすることを意識している。ボギーを打っても、次にバーディを取ろうという前向きな気持ちで回ることもできた」と表情は明るかった。

千葉黎明高時代の2019年に初出場したツアーは今大会が31試合目の出場で、今年はここまで7試合に出て、5試合で予選を通過した。7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では10位に入るなど、プロのフィールドでは着実に実績を残してきているが、なぜかプロテストには縁がなかった。初挑戦だった21年は合格ラインに1打届かず、22年は2打差で不合格。昨年は2次予選で敗退と、辛酸をなめてきた。

「合格しないとプロになれない。やるしかないです。しっかり調整して臨みたい」。今年はパー5でのバーディ率を高めることをテーマに掲げているが、この日は4つのパー5のうち、8番と12番でバーディ。「2つ取れたし、自分でもそこは及第点です」とにっこり笑った。

今大会には米ツアーを主戦場とする姉・優利も出場し、妹と同じ「70」のラウンドだった。練習日には姉妹で9ホールを回ったが、同じ試合に出ても別行動が基本の姉妹が練習ラウンドをともにするのは今回が初めてだった。プロテストについては「特に何も話していない」と素っ気なかったが、19年に一発合格した姉からの無言のエール。「きょうだって同じスコア。私がとやかく言うことじゃない。私よりうまいです」。今年こその合格を姉も信じている。(文・臼杵孝志)


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