10月18日(金) 9:15
腰痛に悩んでいるゴルファーは、このままプレーし続けていいものか不安になることもあるだろう。あまりにも深刻な状況であれば、医師の指示のもと治療を行った方がいいが、ゴルフのプレーには腰痛予防につながる動作がある。実際、どんな動きが良いのか、また、NGな動作はあるのか、代々木あおいカイロプラクティック院長の秋山誠司氏に話を聞いた。
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「ゴルフのプレーには、椎間板を潰す前かがみの動作が多いですから、できるだけ腰を伸ばし、ヒザや股関節をしっかり使うようにするのがポイントです。一方、スイングのフィニッシュは程よく腰を反らせるので椎間板を広げることができます」
「また、歩行中は良い姿勢を維持しやすく、椎間板に良い刺激を与えることができます。スイングごとにフィニッシュをしっかりとれば、18ホールで10キロ近く歩くゴルフはギックリ腰の予防に最適です」
よく歩いて椎間板を刺激すれば、腰痛の予防になる。逆に前かがみの姿勢は、ギックリ腰を招きかねない。そこで、腰痛予防の観点からゴルフのいい動作と悪い動作を紹介。元気に長くゴルフを続けたい人は、いい動作を意識してプレーすると、腰痛に悩まされることなく楽しくゴルフをできるだろう。
■腰痛予防につながるゴルフのGOOD動作
・しっかりフィニッシュで椎間板を広げる
ゴルフスイングは前傾姿勢のキープが大事といわれるが、フィニッシュでは上体を起こして最後まで振り切ろう。フィニッシュで逆Cの形になり腰が反ると、潰されていた椎間板が除圧されて広がり、1回振るごとに椎間板に栄養が補充される。
・リズミカルに歩いて椎間板を活性化
歩行による振動は椎間板に良い刺激を与え、周辺筋肉の血流も良くなって、コンディションの悪い椎間板を修復する効果がある。歩行時は、腰が伸びて良い姿勢を保てるため、ゴルフは腰痛やギックリ腰予防に最適だ。カートに乗りっぱなしではなく、リズミカルに歩こう。
■ギックリ腰を招くゴルフのNG動作
・前かがみにしゃがむ動作
ティアップをする、ラインを読む、ボールをマークする・拾うなど、ゴルフでは前かがみの動作が付きものだ。これらは椎間板を潰す姿勢。できるだけ腰のカーブを保ち、ヒザと股関節を使って腰を落とすようにしよう。
・前かがみが続く長時間のパター練習
長時間の前かがみの姿勢は椎間板にダメージを与える。体を鍛えているプロが行う連続打ちはマネをせず、できれば1球ごとに、股関節から上体を前傾させよう。転がっていくボールを起き上がって見守るクセをつけると腰にはいい。
秋山誠司
あきやま・せいじ/日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター。2009年に代々木あおいカイロプラクティック( 東京都渋谷区)を開業。11年からゴルフの痛みに関する解説をゴルフ雑誌で開始し、同時に書籍やDVDも発行。腰痛ベルトやストレートネック対策枕などを開発し、ベストセラー商品にもなっている。ゴルフのベストスコアは75。
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