この秋、異色のバディを描く2大ダークヒーロー作品が日本に上陸している。10月25~27日先行上映、11月1日公開となる『ヴェノム:ザ・ラストダンス』と、10月11日に公開を迎えた『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』だ。一心同体となり奇妙な共生生活を送るエディとヴェノム、そして狂気に満ちた男ジョーカーとその信奉者リー。どちらも深い信頼関係で結ばれるバディたちによって紡がれる物語となっている。
【写真】エディ大好きなヴェノム2ショットから“かわいい”があふれる
■怖カワなヴェノムとの絆に危機?『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
は、ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)と彼の体内に宿る地球外生命体シンビオートのヴェノムが、宇宙規模の超強力凶悪ヴィランを前に壮絶な戦いに挑む。
地球外生命体として地球に運ばれたシンビオートがエディに寄生し一体化することで誕生したヴェノムは、非常にバイオレンスな思考を持ち、腹がすけば“人間を食いたい”という欲求に駆られる、あまりにも危険な存在。そんなルール無用の生命体が、権力者の腐敗を暴くことに執念を燃やすエディと一体となることで、ヴェノムはその恐ろしくグロテスクな風ぼうと強靱(きょうじん)な肉体を駆使し、エディとの共闘を通してダークヒーローとして世界の危機を救ってきた。
時に衝突しながらも絆を深め、一心同体となったエディとヴェノムだが、今作ではその2人についに“別れ”の危機が訪れる─。ヴェノムに隠された秘密を知るシンビオートの<創造主(クリエイター)>の登場と、エディとヴェノムが一緒にいることで世界が危険にさらされると語られる衝撃の告白により、彼らの共存関係に迫る暗雲。果たして、最強最高のバディである2人をどんな最終章<ラストダンス>が待ち受けるのか。
■悪のカリスマを信奉する謎の女性が!『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、社会から疎外された心優しき男アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)が悪のカリスマ"ジョーカー"へと変貌を遂げる過程を描いた前作から2年後の姿を映し出す。
前作で孤独と悲しみを深めていったアーサーは、自らの行いによって理不尽な社会の代弁者として、彼と同じようにうっ屈した思いを抱き日々を送る大衆からある種の“ヒーロー”として祭り上げられた。そんなアーサーの前に今作では謎めいた女性リー(レディー・ガガ)が現れ、“ジョーカー”としての彼を信奉する彼女との間に生まれた奇妙な絆が、世界に新たな狂気と破壊をもたらしていく。
心優しき男アーサーを虐げ、内なる狂気を増幅させた社会の冷たさは、この時代において決して他人事としては語られず、ジョーカーをダークヒーローとして迎え入れる人々たちの描写は世界的に社会現象をもたらした。リーもジョーカーに魅入られた人物として今作に登場し、孤独の中で引かれ合い、バディとなりさらに増幅された2人の狂乱は世界へと感染していく─。最新作にして完結編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』で描かれる、見る者に突き付けられる衝撃のラストは見逃せない。
映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は、10月25・26・27日Filmed for IMAX、Dolby Cinemaにて先行上映(字幕版)、11月1日より全国公開。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は公開中。
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