読売巨人軍前監督・原辰徳氏が6年ぶりシニア出場「熱い血が流れた」

原辰徳氏は8オーバー・75位タイで初日を終えた(撮影:佐々木啓)

読売巨人軍前監督・原辰徳氏が6年ぶりシニア出場「熱い血が流れた」

10月18日(金) 16:49

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<ファンケルクラシック 初日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>

『読売ジャイアンツ、四番サード、原辰徳』。大盛況となった朝一のスタートコールで登場したのは、読売ジャイアンツ元監督の原辰徳氏。ギャラリーのなかには、同野球チームのユニフォームを着たファンの姿もあり、「東京ドームに来ているような感じの人たちもたくさんいてね。ありがたいことですね」と笑顔を見せる。



まるでバッティングフォーム?【写真】


2018年以来の6年ぶり3度目となる国内シニアツアーで、本大会には2度目の参戦。たくさんのギャラリーを引き連れながら、初日は2バーディ・8ボギー・1ダブルボギーの「80」でプレー。8オーバー・75位タイで2日目に進む。

朝一のティショットは多くのギャラリーの見守られるなか、しっかりとフェアウェイに置いた。さらに2打目をワンピンにつけると、それを沈めて“おはようバーディ”。そこからは、やや砲台グリーンに対して左足下がりの位置からフェースを開いて1.5メートル、アゴの高いガードバンカーからも1.5メートルに寄せるなどテクニックも光った。パターが決めきれずにボギーが続いたものの、「66歳にしてはまずまずでしょ!」と白い歯を見せた。

球場に声援や鳴り物、応援歌が響き渡る野球と違い、ゴルフでは選手がショットを打つとき、その場が一気に沈黙する。同じ球技とはいえ、その雰囲気はまったくの別物だ。「少しガヤガヤしていても僕らは平気なんですけど、ゴルフの場合は、非常にジェントル(上品)というかね。静寂の中で歓喜というものが生まれるというのは、野球にはない。素晴らしいところだと思いますね」とゴルフの魅力を語った。

6年ぶりのツアー競技。緊張も感じながらの18ホールとなった。「緊張というものがスポーツにおいては重要なこと。そこで力が出るわけですから。なかなか味わうことのできない緊張感。また、熱い血が流れたなという感じですね」とアスリートの表情を見せる。「シニアプロたちの素晴らしいプレーを見に来てもらいたいな」とゴルフファンへのアピールも忘れなかった。

「あす、またこういう状況でプレーすることができるので、夜はジャイアンツ応援というところでしょうか」と最後は報道陣の笑いを誘った。きょう午後6時から始まるクライマックスシリーズの巨人VS横浜DeNAベイスターズを観戦する予定。競技者から“元監督”の顔に戻って応援だ。(文・高木彩音)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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