竹田麗央VS山下美夢有年間女王争いを占う4日間大会が開幕!

竹田麗央(左)と山下美夢有(右)(撮影:福田文平)

竹田麗央VS山下美夢有年間女王争いを占う4日間大会が開幕!

10月17日(木) 7:30

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今季も残り6試合となり、年間女王争いも佳境に入ってきた。メルセデス・ランキングは4月の初優勝から7勝を挙げた竹田麗央が3149.30ptで1位を走り、前週の「富士通レディース」で今季初優勝した山下美夢有が162.75pt縮めて541.4pt差の2位で追う展開。3位の岩井明愛と竹田の差は1060.54pt差と開いており、女王レースは竹田と山下の2人に絞られつつある。



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富士通レディースを今季19度目のトップ10入りとなる10位で終えた竹田は「正直、少し疲れています」と話していたが、それも無理はない。プロ3年目の今季は海外メジャー初出場で9位となった「全米女子オープン」など積極的に海外メジャーにも挑戦し、全力疾走でここまで突っ走って来た。「AIG女子オープン」(全英)から帰国した翌週の「ゴルフ5レディス」から日本ツアーは今週で8週連続出場。体にも心にも疲労が蓄積するシーズン終盤戦。「睡眠時間を増やして、練習もそんなに長くしないようにしている」と“量より質”の調整で正念場を乗り切り、「すごく取りたいという気持ちはあります」という女王の初タイトルに向けてラストスパートに入る。

この大会は3年連続出場で昨年は21位で、一昨年は8位だった。優勝争いには絡んでいないが、「すごくいいイメージがある」と好印象を持つコース。「今年はグリーンが結構やわらかくて、ラフもそんなに長くない。伸ばし合いになると思うので、毎日4、5アンダーを目標にして、それを達成できるようにしたい」と気合を入れた。

海外メジャー覇者の古江彩佳とのプレーオフを制して、今季19試合目で初Vをつかんだ山下は、7度の2位を経験しての通算12勝目にも気の緩みはまったくなかった。「今年はずっと2位で終わっていたので、改めて2位と1位の違いを感じた。ほっとした部分はあるけど、何かが足りないと思うし、ショットにも課題がある。そこに向けてしっかりやっていきたい」。3年連続の年間女王を目指して、勝って兜の緒を締めて臨む地元関西での試合。「どの試合でも優勝を目指してやっているけど、関西で優勝したいという気持ちはある」と大阪出身の23歳は23年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」(兵庫)以来となる関西3勝目を見据えた。

この大会は21、22年と2年連続で予選落ちを喫した。前週までツアー133試合に出場している山下が唯一、複数回予選落ちしている大会だったが、昨年は2位に入って苦手意識は払しょくしている。予選ラウンドは昨年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」初日以来となる畑岡奈紗と同組。来季の米ツアー挑戦を目指し、12月の最終予選会(アラバマ州)に出場するだけに、「いろいろ聞きたい」と米ツアーの先輩とのラウンドも逆転女王に向けて、モチベーションが上がる要因の一つとなりそうだ。

優勝ポイントは300ptの4日間大会。単独3位以上で史上最年少&史上最速の134試合目で生涯獲得賞金が7億円を突破する山下が2週連続優勝を果たせば、女王争いもますます盛り上がってくる。(文・臼杵孝志)


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